パリ五輪中、台湾系ホテル、エバーグリーンローレルホテル・パリでは中国大陸からの客が「五星旗(中国人民共和国の国旗)の掲揚」を要請し、拒絶されたことをめぐり、中国ではホテルのボイコット運動にまで発展した。
8月13日、中国大陸からやってきた客は、ホテルに五星旗が掲げられていないことに気づき、フロントデスクに、五星旗を掲揚してほしいと要請した。フロントで拒否されたため、大陸から来た客は滞在をキャンセルした。
この事件が中国人ナショナリズムに火を付け、ひいては中国官営メディアも「同ホテルの公式サイトは中国と台湾が分けて表記されている」と扇動報道した。その後「エバーグリーン・ローレル・ホテル」は謝罪に追い込まれた。
ネット上では「台湾いじめだ」と捉える声が高く、台湾への声援の輪が広がっている。
大陸からの客による「台湾企業への不当ないじめ」に抗議すべく、アイスランド在住の華人・周鋒さんとその友人の李君(仮名)さんは、「五星旗の掲示を拒否した」ためにバッシングを受け、謝罪声明を余儀なくされたパリのエバーグリーンローレルホテルの前で五星旗を踏みつけ、その様子を動画に撮影してSNSに投稿した。
動画公開後、2人は中国大陸のネット上で罵倒され、2人の個人情報が突き止められた。
エポックタイムズの取材に応じた周鋒さんは、「自分は台湾企業に対する不当ないじめが許せないから抗議をしたまでだ。そのせいで、中国国内の家族が現地の警察に脅迫されている。家族は泣きながら、私に動画の削除や二度とこうした行動をしないように求めてきた。家族は恐怖の中で生きている」と明かしている。
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