紅麹問題 健康被害情報を医学・疫学的に分析、評価=武見厚労相

2024/08/27
更新: 2024/08/28

武見敬三厚生労働大臣は27日の記者会見で、小林製薬(本社大阪市、社長 山根 聡)の紅麹(べにこうじ)サプリメントに関する健康被害の問題について、厚労省内に9月、ワーキンググループ(WG)を設置し、集約された健康被害情報を医学・疫学的に分析、評価していくと述べた。

小林製薬が製造した「紅麹コレステヘルプ」など紅麹原料を含む機能性表示食品を摂取し、健康被害が出たとされる問題については死者が出ており、同社は調査を進めている。

28日付けの同社のニュースリリースによると、現在390名の死者が確認できた中、紅麹コレステヘルプ等の摂取の実態がなかったものが272件、確認の手続きの対象となる件数、118件の内、現在32件が詳細調査中だという。

大阪市は27日、原料を製造した大阪工場(淀川区)へ立ち入り検査を開始した。同市による同工場への立ち入りは3回目となる。これまでも同市は3月以降、大阪工場に2回の立ち入り調査を実施。製造工程や、健康被害の原因の可能性がある青カビの発生状況を調べており、今回の調査では、製造工程を調査し、 製造記録等の確認・従業員への聞き取りを行う。

大道修
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