政策に関する立場の変更について問われたカマラ・ハリス、「私の価値観は不変である」と述べる

2024/08/30
更新: 2024/08/30

2020年の大統領選挙以降、政策における立場に変更があったかどうかについて問われた副大統領カマラ・ハリス氏は、8月29日に「私の価値観は変わっていない」と断言した。

この日、ハリス副大統領はジョージア州サバンナのあるレストランで、CNNの記者ダナ・バッシュ(Dana Bash)氏と共にインタビューを受けた。これは彼女が大統領選挙に出馬してから初めてのメディアインタビューである。

このインタビューは、9月10日に予定されているトランプ前大統領との討論会の前に行われたものであり、ハリス氏にとって選挙戦略を練り直し、政治力を試す貴重な機会となった。特に、フラッキング(シェールガス採掘法)や不法越境を犯罪視しないという方針の変更について、具体的な説明が求められた。

ハリス氏は、政策に関する見解や決定について、「私の価値観は揺らいでいないことが最も重要で意義深い」と強調した。さらに、当選した場合には自身の内閣に共和党のメンバーを任命する意向も示した。

アメリカの大統領選挙においては、大統領候補と副大統領候補がメディアのインタビューを共に受けることが通例である。バイデン氏とハリス氏、トランプ氏とペンス氏、オバマ氏とバイデン氏も、選挙キャンペーン中に共同でインタビューを行っている。

ハリス氏は民主党の候補として指名されてから5週間が経過しているが、まだ本格的なインタビューを受けていないのが現状である。

ハリス氏とウォルツ氏は、ジョージア州の南東部で2日間に渡るバスツアーを行い、サバンナでの夜の集会で、ツアーのフィナーレを飾った。

ギャラップ(Gallup)の最新の調査結果によると、民主党の支持者たちは11月の選挙に向けて、最近特に熱心さを増しており、約80%がいつもよりも投票する意欲があると答えている。これは3月の55%から大幅な上昇である。

この流れは、民主党にとって年初には考えられなかった有利な立場を作り出している。一方で、共和党の支持者の投票への意欲はそれほど増しておらず、現在約3分の2がいつもよりも意欲的であると答えている。

ハリス氏がこの1か月間、メディアとの接触を避けていることが共和党からの主要な批判の対象となっている。トランプ陣営は、彼女が候補者になってからのインタビューを避けている日数を数えている。

トランプ自身はインタビューを受ける際に、主に保守系のメディアを選んでいるが、最近では公開のプレスカンファレンス(公式の発表や説明の場)を増やしており、ハリス氏が正式に大統領候補に指名されたことで失った、メディアの焦点を取り戻そうとしている。

CNNのインタビューを終えた後、ウォルツ氏は別の州で行われる政治集会に出席するために出発した。一方、ハリス氏はジョージア州にとどまり、有権者に対してスタートアップや新しく設立された小規模企業に対する税制上の優遇策を提案する意向を表明した。

ハリス氏は次のように強調した。

「これは私が特に力を入れている重要な課題の一つ。小企業のサポートと成長を重視している」

陳霆
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