東京・上野動物園のジャイアントパンダ、「リーリー」と「シンシン」が来月29日、中国に返還されることになった。複数のメディアが報じた。
2頭とも高齢で、高血圧の症状がみられることから中国に帰国し治療に専念するという。
「リーリー」と「シンシン」は2005年に中国で誕生し、2011年に上野動物園に来園した。
パンダをめぐっては、多額なレンタル料から各国で貸与に渋りを見せることも少なくない。2008年、当時の東京・石原都知事は「高い買い物だ」と貸し受けに難色を示し、英メディアも「パンダの飼育には英国人の血税が大量に使われる」とパンダ不要論を展開していた。
また中国共産党の「ソフトパワー戦略」として利用されていると指摘されるほか、各国の対中関係の悪化を背景に、パンダ外交はぐらつきが隠せなくなった。
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