先月26日、著名な中国人芸術家、高兟氏(70歳)は中国の家族を訪ねて中国に帰国した際に逮捕されたことがわかった
今回の逮捕理由について、現地公安から家族に送られてきた拘留通知書には「英雄烈士の名誉を侵害した罪」となっている。
中国当局が問題視したのは、かつて高氏兄弟が製作した「槍決基督(邦訳:キリスト処刑)」と「毛小姐系列(邦訳:ミス毛シリーズ)」、「下跪懺悔的毛(邦訳:跪いて懺悔する毛(沢東)」などの芸術彫像となっている。
なかでも「下跪懺悔的毛(邦訳:跪いて懺悔する毛(沢東)」は15年前に製作されたものだ。
高兟氏の友人でもあるドイツ在住の作家・廖亦武氏は「『帰国するな』と彼に繰り返し警告したのに」と悔しい思いを口にした。
廖亦武氏はまた、中国共産党はいま最期の狂気期間だ、『自分は帰国しても大丈夫だろう』といった運試しの気持ちを持つべきではない」と帰国したがる反体制派の芸術家や作家に対して警鐘を鳴らした。
高兟氏は本来、今月3日に米ニューヨークに戻る予定だった。
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