人権問題 「ひざまずく毛沢東像」などを制作

15年前の彫刻作品を問題視され 反体制派の中国人芸術家 帰国時に逮捕

2024/09/04
更新: 2024/09/05

先月26日、著名な中国人芸術家、高兟氏(70歳)は中国の家族を訪ねて中国に帰国した際に逮捕されたことがわかった

今回の逮捕理由について、現地公安から家族に送られてきた拘留通知書には「英雄烈士の名誉を侵害した罪」となっている。

中国当局が問題視したのは、かつて高氏兄弟が製作した「槍決基督(邦訳:キリスト処刑)」と「毛小姐系列(邦訳:ミス毛シリーズ)」、「下跪懺悔的毛(邦訳:跪いて懺悔する毛(沢東)」などの芸術彫像となっている。

なかでも「下跪懺悔的毛(邦訳:跪いて懺悔する毛(沢東)」は15年前に製作されたものだ。

高兟氏の友人でもあるドイツ在住の作家・廖亦武氏は「『帰国するな』と彼に繰り返し警告したのに」と悔しい思いを口にした。 

廖亦武氏はまた、中国共産党はいま最期の狂気期間だ、『自分は帰国しても大丈夫だろう』といった運試しの気持ちを持つべきではない」と帰国したがる反体制派芸術家や作家に対して警鐘を鳴らした。

高兟氏は本来、今月3日に米ニューヨークに戻る予定だった。

 

高兟氏兄弟が15年前に製作した「毛沢東がひざまずいて懺悔する彫像」(ネットより)
高兟氏兄弟の作品「槍決基督(邦訳:キリスト処刑)」(ネットより)

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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