6日16時20分(現地時間)、「スーパー台風」台風11号(ヤギ)は「中国のハワイ」と呼ばれる中国南部、海南島を直撃した。
最大風速62m/s (中心付近)という猛烈な強風は街の街路樹を根こそぎ倒し、風にあおられて市民は転倒、自動車までひっくり返った。現地の高層ビルは大きく揺れ、その他、大型スタジアムの屋根も粉々に破壊された。
一部の高層マンションでは半数の窓が吹き飛ばされ、バルコニーやべランダの手すりも風で吹き飛ばされた。ある9階建てマンションではエレベーターの中が飛ばされ「もぬけの殻」になるほど、ヤギの被害は凄まじい。
「何十年もここに住んでいるが、これほど大きな台風を見たことがない」と現地住民も驚きを隠せない。
現在、華人圏のSNSでは猛威をふるう台風11号の凄まじさや通過後の瓦礫の町となった「被災地」の惨状を訴える投稿に溢れている。
NTD新唐人テレビの取材に応じた現地住民の楊さんの場合、「会社の工場の木は9割が倒れ、倉庫の扉には大きな穴が開いた。商品が水浸しになり、大きな損失を被った」という。
楊さんによると、「現在、現地の通信や電気はまだ完全には復帰していないため、家族や同僚に連絡つかない」
中共官製メディアによると、今回の台風で海南省、広東省、広西省などで122.7万人が被災し、3人が死亡、95人が負傷した(7日12時時点)。
しかし、中国共産党当局は、災害が起きるたびに一貫して被害情報の隠蔽を行っているため、今回の地震による実際の死傷者数も、公式発表をはるか上回る可能性がある。
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