アメリカのニールセン視聴率調査会社の初期推計によれば、9月10日の夜に、ハリス氏とトランプ氏の初の討論会を視聴した人数は6700万人を超えた。
この視聴者数はトランプ氏とバイデン氏の初の討論会よりも1500万人多いが、2016年のトランプ氏とヒラリー・クリントン氏の初の討論会には及ばない。当時、トランプ氏とヒラリー氏の激しいやり取りは、アメリカ史上最高の視聴者数を記録し、8400万人を惹きつけた。
フィラデルフィアで行われた今回の討論会では、ABCテレビ主催の利点を活かし1800万人の視聴者を集めて1位となった。その中で25~54歳の年齢層の視聴者が600万人以上を占め、これは広告主にとって好ましい視聴者層である。NBCは970万人の視聴者で2位だった。
ケーブルニュースチャンネルでは、フォックスニュースが860万人の視聴者を持ち、CNNの視聴者数の2倍以上で1位だった。
ニールセンの統計データには、YouTubeやRoku、その他の接続テレビデバイスでオンライン討論会を視聴している人数や、ソーシャルメディアでハイライトを視聴している人数は含まれていない。そのため、専門家は実際の視聴者総数はニールセンのデータよりも多い可能性があると考えている。
一部のメディアの分析によれば、ハリス氏のパフォーマンスはトランプ氏を上回っているものの、彼女の支持率は大きく上昇していない。両者は依然として激しい競争を繰り広げている。「ニューヨーク・ポスト」の最新の世論調査によれば、ハリス氏は50%の支持率でトランプ氏の47%をリードしている。また、CNNがまとめた6つの全国世論調査によると、ハリス氏は平均49%の支持率を得ており、トランプ氏は48%だ。
「ニューヨーク・ポスト」はLegerの世論調査を引用し、約50%の回答者はハリス氏の討論パフォーマンスがトランプ氏を上回っていると考えており、29%の回答者はトランプ氏が勝ったと考えている。
バイデン氏とトランプ氏の6月末の初回討論会では42%しか好評を得ていなかった。それに対して、今回、約60%の回答者が9月10日の討論会を「良い」と評価している。
ハリス氏の選挙チームは、彼女は10月にトランプ氏との第二回目の討論会に参加する意向を示している。いっぽうトランプ氏は、ハリス氏と再度討論会を行うかどうかはまだ決めていないと語った。
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