FBI発表 イランのハッカー トランプ選挙チームの情報をバイデン陣営に送信

2024/09/22
更新: 2024/10/31

9月18日、アメリカ合衆国の連邦捜査局(FBI)と他の連邦機関が、イランハッカーがドナルド・トランプ前大統領の選挙チームから不正に取得した情報を、ジョー・バイデン大統領の再選選挙チームのスタッフに送信したと発表した。この行動は2024年のアメリカ大統領選挙に対する干渉活動の一環と見なしてる。

国家情報長官室、FBI、およびサイバーセキュリティおよびインフラセキュリティ庁が、これらの機密情報をイランの関係者がサイバー侵害を通じて入手したと確認した。また、ハッカーがこれらの情報をアメリカの複数のメディア組織にも送信し続けていると報告している。

共同声明で「トランプの選挙チームから盗まれた非公開資料の抜粋が、メールのテキストに含まれていた」と述べた。このメールの具体的な内容やその影響についての詳細はまだ明らかでない。

FBIが、イランがロシアや中国と共に社会的な分断を生じさせ、アメリカの政治環境を、不安定にしようとしていると指摘する。特に、選挙プロセスを混乱させ、アメリカの民主的体制の信頼を損なうことを目的としているという。

トランプ選挙チームが、8月10日にイランのハッカーが内部文書を盗み出し、主要なアメリカのメディアに漏洩させたと公表した。これらの文書には共和党副大統領候補とされるJDバンス上院議員の研究資料が含まれており、これが選挙戦にどのような影響を与えるかは、不透明である。

一方、ハリス副大統領の選挙チームが、これらの情報が、直接選挙チームに送られた証拠はないとしながらも、法執行機関と密接に連携して、対応を進めていると述べた。さらに、複数の個人のメールがスパムやフィッシングの試みで、狙われたとの報告もある。

FBIは、これらの外国による干渉の試みを非常に真剣に捉え、アメリカの選挙に対する脅威として積極的に対応していることを強調した。

オーストラリアを拠点とするエポックタイムズ記者。
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