アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は国連総会で鋭い批判を行い、国連による社会主義議題の押し付けに反対し、自由を基軸とする新しいグローバルな議題への転換を呼びかけた。この発言は、世界中の政治とメディアの注目を集めている。彼はまた、国連が紛争防止において重要な役割を果たせず、「無力化」していると述べた。

9月24日の国連総会でミレイ大統領は初めての演説を行った。彼は、国連が9月22日に採択した「未来契約」に「社会主義」議題が含まれていると考えている。

ミレイ氏は、国連が巨大な存在となり、「各民族国家が何をすべきか、そして世界市民がどのように生きるべきかを決定しようとしている」と指摘した。

彼は、「左派の考え方は常にそうである。彼らは人間が何をすべきかに基づいてモデルを設計し、現実がそれに合わないときには、人々の自由を抑圧し、制限し、弱体化させるのだ」と述べた。

ミレイ氏は「アルゼンチンは、個人の自由や貿易を制限する政策、または自然権を侵害する政策を支持しない」と強調した。

「私たちは自由な世界のすべての国々に、私たちの行列に加わるよう呼びかける。この協定に反対するだけでなく、この崇高な機関のために新しい議題、すなわち自由に関する議題を策定することを」と彼は述べた。

昨年12月に就任して以来、ミレイ大統領はアルゼンチンの数十年にわたる最も深刻な経済危機に取り組んでいる。彼は厳しい緊縮策を講じ、深刻な財政赤字を逆転させ、三桁に達するインフレ率を低下させることを目指している。しかし、批評家たちは、これらの政策が経済の後退を悪化させる可能性があると指摘している。

ミレイ氏はしばしば激しい発言をし、世界のメディアの注目を集めている。彼はテスラのCEOであるマスク氏などの著名人と友情を築いている。

23日、ミレイ氏はニューヨーク市でマスク氏と3回目の会合を行った。マスク氏は24日、Xプラットフォームで「私の会社はアルゼンチンへの投資と支援の方法を積極的に探している」と投稿した。

ミレイ氏は、トランプ氏を世界で最も重要な政治家の一人と見なしている。彼は人間が気候変動を引き起こしているという主張を否定し、アルゼンチンにおける選択的中絶の合法化に強く反対している。また、彼はアルゼンチンの左派に対して「文化的対抗」を展開することを約束した。

ミレイ大統領は24日の国連での発言の中で、「私はここで警告する。私たちは一つの周期の終わりにいる。覚醒の議題における集団主義と道徳的姿勢は、現実と相互に衝突している」と述べた。