日本駐香港総領事の岡田健一氏は9月25日、香港政府に対し日本産水産物の禁輸解除を科学的根拠に基づいて迅速に行うよう呼びかけた。
9月18日に深セン市で日本の男児が刺殺された後、中国共産党は日本からの水産物の輸入を段階的に再開することを発表した。この発表を受けて、香港も同様に禁輸を解除するかどうかが注目される。
岡田健一日本駐香港総領事は9月25日に、香港政府は科学的根拠に基づいて迅速に正しい決定を下し、日本の水産物の輸入禁止を解除し、市民が日本の水産物をより多く楽しむ機会を得ることを望んでいると述べた。
岡田健一総領事は25日の午後に「日本秋祭in香港-魅力再発見」の開幕式に出席し、最初に参加者と共に深セン市で襲撃されて亡くなった日本の男児学生のために1分間の黙祷を捧げた。
彼は、多くの日本人が香港の状況は深セン市とは全く異なると考えているが、香港は深セン市に近いため、万が一に備えて領事館は在港の日本人に安全に注意するよう呼びかけていること、また香港の日本人学校も、セキュリティ対策を強化するよう求めていることを指摘した。さらに、香港政府が在港の日本人に安全支援を提供することを望んでいるとも述べた。
講演の中で、岡田健一総領事は、香港は日本にとって非常に重要な協力パートナーであることを強調した。現在、香港では日本の水産物の多くが、輸入禁止になっている、それでも日本の水産物にとって、香港は最大の輸出市場であり、現在香港で事業を展開している日本企業は1400社を超え、外国企業の中で最も多いと述べた。
岡田総領事は、日中両国が福島の核処理水の排出に関して合意に達したことを示し、これは関連する輸入制限の解除に寄与するだろうと述べた。また、岡田総領事は香港政府に対し、科学的根拠に基づいて迅速に正しい決定を下し、市民が日本からの高品質な水産物をより多く享受できるよう呼びかけた。
さらに、岡田総領事は、2019年は香港の旅行者が日本を訪れるピーク年であったことを指摘し、今年は最初の8か月間で180万人以上の観光客が香港から日本に訪れ、2019年同期比で20%の増加を記録したと述べた。総領事は、日本に対して香港が長年にわたって支援してくれたことに感謝し、今後香港から日本への直行便をさらに増やす意向を示した。
「日本秋祭in香港」の第9回イベントは、10~11月にかけて開催される予定である。このイベントでは、映画、パフォーミングアーツ、工芸、飲食、スポーツ、知識交流、販売促進など、90種類の多様な活動が行われる。
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