石川県知事 能登復興のボランティア募る

2024/09/26
更新: 2024/09/26

先日の能登半島を襲った豪雨災害の残した衝撃は大きい。今年元旦に発生した能登地震の被害から復興が進まない中、豪雨に襲われた被災地は厳しい状況が続いている。石川県のはせ浩(馳浩)知事はX(旧ツイッター)の自身のアカウントで支援、ボランティアを募っている。

被災地は今年の元日に発生したマグニチュード(M)7.6の能登半島地震によって、火災で200棟以上が焼け、およそ5万平方メートルが焼失した。復興作業が停滞する中、9月21日、奥能登地域を中心に記録的な豪雨に見舞われ、河川の増水、土砂災害が襲い、各地で避難所が設置された。

22日に開かれた低気圧と前線による大雨に伴う災害に係る第3回災害対策本部員会議では、はせ知事は崖崩れが多発しており、国道249号線をはじめ、多くの道路が崩落した土砂によって埋まっているうえ、孤立集落が発生し、現在も助けを求める人がいると見て、ほぼ間違いないと判断した。

門前から輪島、輪島から町野、町野から珠洲、そして珠洲から能登町にかけての奥能登の沿岸部が、大変厳しい状況になっていることを目視で確認したと述べた。

石川県の公式アカウント「もっといしかわ」は22日、輪島市、珠洲市、能登町の至るところで崖崩れが多発しており、多くの道路が崩落した土砂によって埋まっているほか、仮設住宅の中にも土砂が入っているという大変な状況だったと投稿している。

はせ知事はXの自身のアカウントに被災地の住民の声を拾って投稿。「神も仏もおらんのか」「能登ばかりこんな目にあうのか。誰も悪くない、誰も責められない中で、哀しみや虚しさをどこにぶつければいいのか」「心が折れそうだ」

知事は今週、地震と水害の二重被災地は非常に厳しい状況であるとし、被災地の一日も早い復興のためにボランティアの参加を募っている。

大道修
社会からライフ記事まで幅広く扱っています。
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