中国共産党は、10月1日を中国の建国記念日「国慶節」と呼ぶ。
しかしこの日は、香港人をはじめ、中国共産党による人権侵害を受ける世界中の華人にとっては「国を悼む日」。すなわち「国殤日(こくしょうび)」と位置づけられている。
毎年、「国殤日」に合わせて、世界各地で中国共産党への大規模な反対集会が開かれており、香港人、モンゴル人、チベット人、ウイグル人などの中国共産党の迫害を受ける人たちが中共による人権侵害や人道に対する罪、宗教弾圧、伝統文化の根絶、中国警察や治安部隊による暴力行為などを挙げて批判してきた。
この日に「祝うことは何もない」
今から75年前の1949年10月1日、毛沢東が天安門の楼上から「中華人民共和国」の成立を宣言した。
しかし、共和国というその国名とは全く裏腹に、彼らが自画自賛する「新中国」は主権在民の共和制(republic)には程遠く、一党独裁の恐怖政治をおこなう非人道的な国として、現在に至っている。私たちは今、この厳然たる事実から目を背けることはできない。
中国共産党の言い方に倣って、この日を「国慶節」と呼んでいるのは日本の大手メディアも同様である。
しかし、本当にこの日が「国の慶事の日」と呼ぶにふさわしいか否か、その本質を見極めるべきではないか。この75年間に、どれほど多くの無辜の民が「非正常な死」を強いられたか知れないのだ。
実際「国慶節」を大々的に祝っているのは、中国共産党の洗脳下にある中国国内だけである。
中国の国外にいて、中国共産党に反対の意思を表明する人権活動家や市民は、中国政府および全世界に対して「この国殤日に、祝うことなど何もない」という明確なメッセージを発信している。
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