顔ぶれは?経歴は? 石破新内閣の全容 

2024/10/01
更新: 2024/10/29

臨時国会が1日召集され、自民党の石破茂総裁が午後の衆参両院本会議で第102代首相に指名された。夜に石破内閣が発足する見通し。

全閣僚のうち、13人が初入閣。総裁選の石破陣営や旧岸田派、旧森山派から複数人が入閣した一方、旧安倍派から入閣した人はいなかった。

新内閣は
外相ー岩屋毅氏
安倍内閣で防衛大臣を務めた。石破茂陣営の選対本部長を務める。

岩屋毅氏(首相官邸のホームページ)

財務相ー加藤勝信氏
安倍・菅・岸田内閣で要職を歴任。

加藤勝信氏(首相官邸のホームページ)

防衛相ー中谷元氏
安倍内閣で防衛大臣を務めた。対中政策に関する列国議会連盟(IPAC・JPAC)日本代表として人権外交に取り組んでいる。

中谷元氏(首相官邸のホームページ)

総務相ー村上誠一郎氏
森・小泉内閣で財務副大臣などを務めた。立憲民主党の岡田克也氏とは義弟。安倍晋三元首相を「国賊」と発言し、自民党から1年間の党役職停止処分を受けた。

村上誠一郎氏(首相官邸のホームページ)

こども政策相ー三原じゅん子氏 
役者としてテレビなどで活躍していた。19年6月には、安倍首相問責決議案を提出した野党に対し「愚か者の所業!恥を知りなさい!」と痛烈に批判したことで話題となった。初の入閣。

三原じゅん子氏(首相官邸のホームページ)

デジタル相ー平将明氏
党のデジタル社会推進本部でAIに関する作業チームの座長を務める。

平将明氏(首相官邸のホームページ)

文部科学相ー阿部俊子氏
一昨年、麻生派閥を退会。加藤勝信氏の推薦人だった。初の入閣。

阿部俊子氏(首相官邸のホームページ)

法相ー牧原秀樹氏
旧谷垣グループ出身。上川陽子氏の推薦人だった。初の入閣。

牧原秀樹氏(首相官邸のホームページ)

厚生労働相ー福岡資麿氏
旧茂木派出身。初の入閣。

福岡資磨氏(首相官邸のホームページ)

経済産業相ー武藤容治氏
麻生派所属。河野太郎氏の推薦人だった。初の入閣。

武藤容治氏(首相官邸のホームページ)

農相ー小里泰弘氏
旧谷垣グループ出身。石破茂氏の推薦人だった。初の入閣。

小里泰弘氏(首相官邸のホームページ)

環境相ー浅尾慶一郎氏
麻生派出身。河野太郎氏の推薦人だった。旧みんなの党代表を務めた。初の入閣。

浅尾慶一郎氏(首相官邸のホームページ)

経済安保相ー城内実氏
旧森山派出身。2005年に小泉内閣の郵政民営化関連法案に反対し自民党を離党したが、後に復党。初の入閣。

城内実氏(首相官邸のホームページ)

地方創生相ー伊東良孝氏
旧二階派出身。石破茂氏の推薦人だった。初の入閣。

伊藤良孝氏(首相官邸のホームページ)

経済再生相ー赤澤亮正氏
旧石破派出身。石破茂氏の推薦人だった。初の入閣。

赤澤亮正氏(首相官邸のホームページ)

復興相ー伊藤忠彦氏
旧二階派出身。河野太郎氏の推薦人だった。初の入閣。

伊藤忠彦氏(首相官邸のホームページ)

国家公安委員長ー坂井学氏
財務副大臣や総務副大臣、官房副長官を歴任。菅副総裁に近いとされる。初の入閣。

坂井学氏(首相官邸のホームページ)

斉藤鉄夫国交相、林芳正官房長官は岸田政権から留任する。
斎藤氏は、公明党の副代表。環境大臣などを務めた。

林氏は、旧岸田派出身。官房長官や防衛大臣、外務大臣、農林水産大臣、文部科学大臣などを歴任。

斎藤鉄夫氏と林芳正氏(首相官邸のホームページ)

党役員では、副総裁に無派閥の菅義偉前首相、選対委員長に小泉進次郎氏、総務会長に麻生派の鈴木俊一氏、政調会長に旧岸田派の小野寺五典元防衛相、国対委員長に旧森山派の坂本哲志農林水産相が内定。総裁選で2位となった高市早苗氏は党総務会長を固辞し、小林鷹之氏は広報本部長を打診されたが、「仲間を優先してほしい」と辞退した。

また、犬猿の仲とされた麻生太郎前副総裁が最高顧問に就任するも、総務会の写真撮影時に退出するなど緊張した場面も見られた。

石破氏は9日に衆院を解散し、27日投開票の日程で衆院選を行う方針だ。総理就任前に衆院選の解散を表明。首相就任前の表明は異例だ。総裁選の中では早期解散に慎重な姿勢を見せていただけに、野党が解散前に十分な審議が必要と一斉に反発している。

エポックタイムズ記者。『時事ノイズカット』の解説員。
関連特集: 国政