中国では、「空港で警察から法外なチップを払うように求められた」として、話題になっている。
「警察までもが金欠で、あの手この手でお金を儲けようとしているのか」
「正義の味方である警察からたかられるなんて、世の中どうかしてる」
といった嘆きが広がっている。
「事件」が起きたのは同国雲南省昆明市にある国際空港(「昆明長水国際空港」)で、「被害」を受けた市民は、同港で出国手続きをする際、ある警察官から「十・一連休期間中の旅行は届け出が必要だ」と告げられたという。
「自分には届け出が必要という知らせは受けていない」と同市民が困惑していると、警察官から監視カメラのない廊下に引っ張り出されて次のように耳打ちされたという。
「この件は、あなたのようなケースでも処理できないわけでもない。私が上に電話をして、あなたはパスポート(画像)を送信するだけだ。それで、『あなたは私のところで届け出をした』ということにしてやる。しかし前提は私の上司にタバコを買って贈ることだ。100元(約2100円)ね」
同市民は出発時間に遅れたらマズイと考え、相手に要求された通り、100元を携帯のQRコード支払いを通じて支払った。しかし、同警官が言っていた「上の電話」はかけていないようで、さらに、いわゆる「届け出手続き」に必要だという、パスポートの写真を撮る時ですら、彼のその手は震えていたという。
後に、「仲間も同様の状況に遭遇した」ことがわかり、被害を受けた市民は110番通報をした。
関連投稿はSNSで注目され、現地の公安当局は9日、「市民が指摘する事態は確かに存在していたとして、関わった人員を停職などの処分にした」と発表した。
「たかられた100元」はすでに返金されているようだが、「当局からのプレッシャー」を受けたのか、現在、この件に関する市民による投稿はすでに削除されている。
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