中国の「10・1連休」期間中、山東省にある映画村では観光客に、
「日本軍を撃退する」体験
をさせていたことがわかった。
「八路軍(日中戦争時に華北で活動していた中国共産党軍の通称・国民革命軍第八路軍の略)の後についていって、日本軍を打ち負かす「イベント(跟著八路打日軍)」を撮影した動画が、SNSに投稿されて物議を醸した。
そのイベント、大砲が城正面に置かれ、その中にいる「日本兵」に向かって、まず八路軍の格好した「団長」が、雄たけびを上げる。その時、イベント参加の観光客(着替えをせずに参加できる)らは抗日ドラマの中によく登場する様々な小道具の武器を手にして、「団長」の号令を待っている。
すると、「日本軍に占領された」という城のほうから銃声と大砲の音が鳴り響き(日本軍が攻撃を開始という筋書き)、「団長」は「同志たちよ、突撃だ」と叫ぶ。そうして観光客らは敵に向かって、「団長」の後についていき、「日本軍」に占領された城を奪還するという筋書きだ。
「抗日宣伝」を観光領域にまで持ち込んだこの映画村のやり方に関しては、中国のネット上でも意見が分かれており、「面白い!」という声もあれば、
「戦争を宣伝するのは良くない」
「これでは日本人襲撃事件がもっと増えるだけ」
と反感を抱く声も少なくないという。
長期にわたる中国共産党による国民への「愛国洗脳」と「反日宣伝」の結果、中国各地で日本人が襲撃される事件が頻発していると言われている。
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