「若い女性の肺が鍼(はり)によって貫かれる」事件が報じられ、世論に衝撃を与えた。
中国メディアによると、デスクワークの仕事をする中国杭州市に住む女性(26歳)は、普段から腰痛や背中の痛みなどに悩まされていた。
そこで、大型連休中に自宅付近にある「養生館」でマッサージをすることに。マッサージ後、「肩や首がかなり凝っているから、鍼灸で流れをよくする必要がある」とスタッフから勧められるままに「養生鍼」を受けることになった。
そうして、女性は肩や背中などの部位に数本の鍼が刺さった。
しかし、「養生鍼」の施術を受けた数時間後、女性に咳や胸の痛み、呼吸困難などの症状が現れ、病院に緊急搬送されることになる。
検査の結果、女性の右側の肺が、まるで針に刺された風船のように、「40%も縮んでいた」ことが判明。「早く病院に来ていなかったら、死んでいたかもしれない」という衝撃的事実を聞かされた。
鍼で肺を貫かれたこのニュースをめぐり、
「怖すぎる! 鍼はちゃんとしたところですることにした!」
「養生館はあちこちにあるが素人技師は本当に多い」
「養生館なんていうのはデタラメなのが多い、気を付けないと」
といった声が寄せられている。
中国では「中国医学養生」がブームになっており、「養生館」が乱立しているが、技師の「腕」はまちまちなのである。
浙江大学医学院附属第一医院の救急科主任の陸遠強医師は、
「今年に入ってから、鍼灸が原因で『気胸』になり運ばれてくる人は何人もいる、重症の気胸になって早く手当しなければ命を落とすリスクもある」
と警鐘を鳴らしている。
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