14日午後5時過ぎ(現地時間)、中国江西省東北部に位置する景徳鎮市(けいとくちん-し)で「原因不明」な大きな音が立て続けに2回鳴り響いた。
同市だけでなく、付近の複数の町にも届いたその「音」、原因については2日経っても未だに当局からの公式な回答がなく、住民の間で不安が広がっている。
景徳鎮市の街の監視カメラ映像はその「音」を記録していた。突然鳴り響いた大きな音にビックリし、その出所を探そうと周囲を見渡す歩行者たち。すると、間髪入れずにもう一度大きな音が鳴った。付近店舗の店員までもが店外に出て周囲の様子を心配そうに確認していた。
2回鳴り響いた大きな音は現地に非常に強い振動感をもたらしたようで、「自宅の窓がその音で砕けそうだった」と現地民は振り返っている。
中国メディアも取り上げたこの「音事件」。その原因について、景徳鎮市当局は「地元で爆発事故が起きたという報告は受けていない、公安や消防は待機中」とだけ説明している。
(景徳鎮市に鳴り響いた「原因不明で謎」の大きな音を記録した監視カメラ映像)
いっぽう、ネット上では「地震発生説」「ミサイル発射説」「戦闘機による爆音」などその正体に関するは推測が飛び交い、不安が広がっている。
このほか、江西省、広東省、浙江省、江蘇省、安徽省などでも時間はまちまち(景徳鎮市で聞こえた時間より後)だが、「大きな音」が聞こえたと現地ユーザーが訴えている。
過去にも、中国各地で原因不明な「巨大な音」事件が起きているが、その原因について当局による公式な説明はずっとない。
なお、景徳鎮市は古くから陶磁器の生産地としても有名で、国家歴史文化名城にも指定されている。
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