中国では近年、同じ村の村民が収穫時期の「他人」の畑から作物を持ち去る、悪く言えば「強奪する、かっぱらう」現象が常態化している。
同国陝西省宝鶏市のある村で15日、畑のトウモロコシを「襲う」村民の群れを追い払うため、畑主はガトリングガンのように打ち上る花火を使用して応戦し、防御していたことがわかった。
当初、村民たちは収穫機械が通った後の「収穫もれのトウモロコシ」を勝手に拾っていた。これももちろん、許可を得て拾っていたわけではない。
畑主による制止も空しく、目を血走らせた村民の略奪行為は続いた。なかには、高齢者もいる。
そうして、畑主は「仕方なく」ガトリングガンのように打ち上る花火をトラックに大量に積み、「強盗(村民)」たちに向かって発射した。
(当時の様子)
中国メディア「瀟湘晨報」(10月16日付)が情報筋の話を引用して伝えたところによると、村民による作物略奪は過去に何度も起きており、少し前は双方の衝突の過程で負傷者まで出ているという。
関連ニュースには「よく言えば『拾う』、悪く言えば『強奪』と同じだ」、「強奪された作物の一部は安値で転売される、市場価格を乱されて畑主にとっては二重打撃だ」などと同情の声と強奪者への非難が殺到。
注目すべき点は、「うちの畑も同様の被害を受けている、110番通報しても解決しない」といった声も寄せられていることだ。
このほか、「この国どうなってしまったのか? 利益追求で人間としての最低限の善悪もわからなくなってしまったのか、それとも、生活が苦しくてそこまで追い詰められているというのか。いずれにしてもこの国、終わってる」といった深いため息が広がっている。
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