今、手術に必要不可欠なある麻酔薬が全国的に不足している。
今月8日、厚生労働省の定例の記者会見で、無痛分娩やがん治療などに使われている局所麻酔薬『アナペイン』が全国的に不足しており、供給量が回復する見込みが今のところ立っていないことについて質問が上がった。福岡資麿厚生労働大臣は「アナペインは製造トラブルによりすべての受注に対応できていない状況で供給の再開に向け、現在必要な薬事手続きを進めていると述べた。
NHKの報道によると、不足の主な原因は、製造元であるサンド株式会社の製造所移転で時間がかかり、2024年5月末からアナペインの供給が制限されたのが原因とされている。アナペインは無痛分娩やがん手術など、幅広い医療分野で使用され、多くの産婦人科クリニックで無痛分娩の実施が困難になり、がん手術の延期や中止の可能性も出ている。
福岡資麿厚生労働大臣は、今年8月にはアナペインの後発医薬品が承認されており、年内には供給が開始される見込みとなっていると回答した。
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