中国 「正直な嘘」にして「最高レベルのイカサマ」?

【中国 面白中国シリーズ】 動物園の人気者・「パンダ風犬」?

2024/10/21
更新: 2024/10/21

人口も多く、貧富の差と教育レベルの差がかなりある中国は、様々な価値観がぶつかり合うから、「面白い国」でもある。

面白中国シリーズでは、「検閲」「監視」「臓器狩り」「宗教迫害」など中国に存在する「闇」は置いておいて、中国の面白ネタを拾っていきたい。

 

動物園の人気者・「パンダ風の犬?」

「騙你是小狗」という中国語の常用句がある。直訳したら「もし私があなたに対して嘘をついたならば、私は犬だ」である。なお、中国では「犬(中国語で狗)」は罵り言葉である。

中国の、とある動物園の「謎の動物」の檻の前に掲げられた貼り紙のなかに、このフレーズがあった。

そこには、パンダの絵と共に、「私はパンダだ。嘘をついたならば、犬だ(我是熊猫 騙人是小狗)」とある。

その下には少し小さな字で「パンダはウソかもしれないが、ハッピーは間違いなく本物だ(熊猫可能是假的  但快楽肯定是真的)」とも。

なるほど、檻の中の「謎」の生き物は、ぱっと見どうみても中国の国宝「パンダ」の様だが、よ~く見たら、やっぱり「ワンちゃん」に見えなくもない。

動画のコメント欄には「ウソつき!」といった罵声はほとんどなく、「可愛いから許す!」「問題ない」といった支持の声が多く寄せられている。

なかには、「ぼくは何も知らないよ、出演者募集って書いてあったから来ただけなんだ」という「パンダ役」のワンちゃんの心を読んだセリフも。

パンダであれ、ワンちゃんであれ、動物園はコストを抑えられるし、来園客も喜んでくれるのならば、「問題ない」のである。

 

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
関連特集: 中国