東京都の40代女性 はしかに感染 都内で今年10人目

2024/10/21
更新: 2024/10/21

東京都保健医療局は18日、都内に住む40代女性がはしかに感染したことを発表した。保健所において疫学調査を行い、接触者の健康観察を実施している。今年、都内で10人目の感染者となる。

また患者の症状として、発熱、発しん、咳、鼻汁、コプリック班(頬の粘膜に出現する、やや隆起した1mm程度の白色の小さな斑点)が確認されたという。

都は麻しん(はしか)を疑う症状(発熱、発しん、咳、鼻水、目の充血等)が現れた場合、必ず医療機関に連絡し、麻しんの疑いがあることを伝え、併せて、医療機関へ受診する際は公共交通機関の利用を控え、医療機関の指示に従って受診するように呼びかけている。

厚生労働省によると、麻しん(はしか)は麻疹ウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られ、感染力が非常に強い。また麻疹ウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、免疫を持たない人が感染するとほぼ100%発症するとしている。一度感染して発症すると、一生免疫が持続する。

また東京都保健医療局は、はしかの症状として、10~12日間の潜伏期間があり、その後38度程度の発熱とかぜの症状が2日~4日続く。さらにその後、39度以上の高熱と発しんが表れる。

はしかの主な症状としては発熱と発しんのほか、咳、鼻水、目の充血などがある。通常は7日~10日で回復するが、肺炎、脳炎などの重い合併症を発症する場合もあるとしている。