「病院は違法に学生たちに人体臓器の摘出と売買をさせている」ーー。
そう訴えるのは、今年5月に謎の転落死を遂げた湖南省にある病院「中南大学湘雅第二医院」のインターン生(腎臓移植科研究生)である羅帥宇さん(男性)の両親だ。
「息子は生前、病院内で行われていた違法な人体臓器売買について告発しようとしていた」と、羅さんの両親は最近、SNSを通じて実名で訴えた。
羅さんが残したパソコンの中から「病院や劉翔峰氏をはじめとする医師による生体臓器の摘出に関する資料や録音」を発見したその両親は、「息子はこれを告発しようとしたから口封じに遭い、殺されたのではないか」と疑っている。
なお、羅さんが告発しようとしていた「劉翔峰」は「悪魔医師」として悪名高かった。劉氏は患者の臓器を摘出したと民間からも多くの告発が寄せられ、2022年に世論の圧力のもと病院から免職されている。
羅さんの死で、「劉の背後にはまだ人がいる、劉がいなくてもその大きな利益チェーンは依然として動いている」と疑う声も高まってきている。
「背後にいるのは誰か?」それは言わずと知れたことだ。
華人圏では、「臓器狩りの犯罪の後ろ盾は中国共産党(中共)の体制だ、それが倒れない限り犯罪は終わらない」と嘆く声が止まない。
米国在住の時事評論家・藍述(らんじゅつ)氏は、「中国の医療界は中共が法輪功への迫害を始めた時から、このような非人道的な生体臓器摘出を行っている。中共は生体臓器摘出を用いて法輪功学習者を迫害し、その臓器を売って莫大な利益を得ている。そして、暴利の味をしめた中国の医療界も麻薬中毒になったかのように、もうやめられなくなっている」「中国共産党という邪悪な体制が存在する限り、臓器狩りは止められないだろう」とNTD新唐人テレビに述べた。
2007年の時点で、羅さんが告発する病院とその病院の数十人の医師は、法輪功学習者から生きたまま、その臓器を摘出した疑いで、米ニューヨークに拠点をおくNGO団体「追査国際(WOIPFG)」によって追跡されブラックリストに載せていた。
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