金価格の高騰が続く中国では金宝飾品は売れていない。いっぽうで、「金」の代替品として、「金包銀」と呼ばれる、見た目はゴールドの安価な「金箔で包まれた銀」製品は人気だ。
「金包銀」製品は「金は高すぎて買えないが虚栄心を満たしたい」という消費者の心をキャッチしており、購入者には主に若者が多いという。なかには結婚用に購入する人も。
いっぽうで、金価格の上昇高騰により、金宝飾品販売店では非常に苦しい経営状況が続いており、一部の中小の宝飾加工企業が一時的な「休業」を余儀なくされている。
たとえば、香港の宝飾品製販大手「周大福(CHOW TAI FOOK)」の工場(広東省・深セン)は6月から生産停止になっており、過去約4か月の間に中国内の店舗145店が閉鎖している。
中国黄金協会によれば、上半期の中国の金消費量が前年同期より5.61%減り、金総消費量の半分以上を占める金宝飾品の購入は26.68%も減少している。
23日、「金宝飾品店はもう生き残れない」とするトピックスが中国SNSのトレンド入りした。関連トピックスには「生活が大変、贅沢するお金などない」といった声が多く寄せられている。
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