【閲覧注意】本記事には、残虐な映像や画像があります。
ご注意ください。
28日15時20分ごろ、北京市海淀区にある小学校「中関村第3小学校」の校門近くの交差点で、無差別切りつけ事件が発生した。
現地警察によると、容疑者の唐(男、50歳)はその場で取り押さえられた。被害者5人のうち3人は未成年だが、いずれも命に別状はないという。
当局の通報では負傷者のなかに「小学生が含まれている」ことや、学校名については言及していない。
いっぽう、現場目撃者によれば、男は学校帰りの小学生を襲い、中華包丁を使って次から次へと切りつけていった。負傷した3人の子供のうちの2人は重傷で、現場は血だらけだった。子供たちは1人は首を切られ、もう1人は手の指を切り落とされた、もう1人は背中を切りつけられたという。
同国大手ポータルサイト「SOHU.com(中国語名 搜狐)」による事件報道のなかにも、「中関村第3小学校の下校時間、男は複数の子供と保護者をナイフで切り付けて負傷させた。男は後に学生の保護者によって取り押さえられた」とあったが、同報道記事はなぜか今では削除されている。
事件を知る関係者によれば、「容疑者はクビになった警備員」だという。
ネット上に流れる現場動画のなかには、血だらけの地面に倒れる複数の学生、そして血まみれの子供を抱きかかえて泣く保護者の姿があった。
中国SNSに投稿された事件関連動画は検閲に遭っている。
なお、「中関村第3小学校」は北京のなかでもトップクラスの貴族学校だ。
事件関連トピックスには投稿で「無関係な人を巻き込むな、政府に立ち向かえ」と書き残す人も少なくない。
なお、このセリフは無関係な市民が巻き込まれる事件のトピックスのコメント欄に必ずと言っていいほど、寄せられるセリフである。
このセリフはもはや、ある意味、この混沌とした時代に生きる、市民の心の内を示す最も正直な気持ち、そして「皮肉」にすらなっている。
いまや中国経済は回復するどころか衰退の一途をたどり、人々の期待は徐々に絶望に変わって来ている。
近年、中国各地で様々な凶悪事件、一家惨殺事件、無差別殺人事件、社会報復事件、自殺が頻発しており、この由々しき事態に、SNS上では「なぜ中国はこんな国になってしまったのか」「中国共産党(中共)が統治する中国は、もはや人間が住む場所ではなく地獄と化した」といった嘆きの声も少なくない。
この事件について、アメリカ在住の時事評論家・邢天行氏はエポックタイムズに対して次のように指摘した。「中共が統治する中国では公正というものがない。中共は長年、中国人に無神論を植え付けてきたため、中国人は生命を尊重せず、また悪いことをしたら罰が当たることを信じない。その結果、不公に直面した時、極端なやり方で社会に対して報復をする人が現れる。人生に絶望して社会報復をする人が多くなれば、国じゅうの誰もが危険にさらされる」
(現場の様子)
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