【閲覧注意】本記事には、不快に感じる内容があります。お食事前の読者はご注意ください。
近年、中国の飲食店で出された料理のなかから、想定外の「異物」が出てくる事件が相次いでいる。去年は学生食堂で「ネズミの頭」が出てきた事件が世間を震撼させたが、今回はネズミよりも恐ろしい、とんでもないモノが入っていた可能性がでてきた。
人肉?
1日、山東省威海市にある工業団地(「初村威高工業園」)の食堂で出された料理のなかから、度肝を抜くようなモノが現れた。
見たところ「長くて黒い濃密な毛付き」の怪しい肉である。しかし、やはり見れば見るほど、「人間の体」に生える毛のような気がしてならないのだ。
この恐怖の肉の塊に驚愕した「被害者」は、食堂マネージャーに問い詰めたところ、マネージャーは「これは豚の体のものだ」とだけ主張して、「異物」を直接捨てたという。
腑に落ちない「被害者」は、異物を撮影した動画をSNSに投稿し、たちまち話題になった。現在、最初の投稿動画は削除されているが、そこには1万5千人がコメントを残した。
あの怪し過ぎる肉の「正体」について、「これは人の髪ではないか」「短髪の人間の頭皮」と指摘する声があまりに多い。
なかには、「本当に豚肉ならば、なぜ捨てる? マネージャーのとった行動は証拠隠滅だ」と疑問視する声、そして、「あれは臓器を抜き取られた誰かの、残り肉だろう」といった恐るべき推測も寄せられ、「すぐに、警察に通報せよ」との提案もあった。
(山東省にある工業団地の食堂の料理から出てきた「異物」)
現実味を帯びてくる「遺体の再利用」
「人肉」。この推測が、ただの的外れで済むならば、良いのかもしれない。
しかし、あの中国では、とんでもない犯罪の可能性として、この推測が現実味を帯びて浮かび上がってくるのだ。
近年、中国に存在する巨大な臓器移植産業に関するニュースが相次ぎ報道されている。そのなかで「臓器を抜き取られた後の、遺体の再利用」という、もう1つのサプライチェーンが形成されているのではないかということが、以前から指摘されている。
かつて、日本をふくむ世界各地で開催された「人体標本展」も、中国最大の闇である生体臓器移植との関係が濃厚であると見られている。これもまさしく、まことに合理的な「遺体の再利用」なのだ。
さらには、臓器移植ばかりではなく、中国国内において子供や若者などが、全く理由もなく大量に「失踪」している事実も想起される。気も狂うほど泣き叫ぶ母親の胸に子供が帰ってくるケースは、全くといってよいほどないのだ。
エポックタイムズの取材者である米国在住の著名な中国人調査ジャーナリスト・趙蘭健氏も「臓器を抜き取られた後の廃物(遺体)を再利用することは、ありえなくもない話だ」として、このゾッとするような可能性が(中国では)ゼロではないことを指摘している。
実在した「遺体転売ビジネス」
公開情報によると、今回「人の頭皮」らしき「異物」が出てきた工業団地を経営する企業は「山東威高集団」で、その傘下には「山東威高骨科材料股份有限公司」という子会社がある。
「骨科材料」と聞けば少し前に世界を震撼させた「山西省の企業による遺体転売事件」を連想する人は多い。
今年8月、中国中央企業「中国核工業集団」傘下子会社である「山西奥瑞」が、全国の葬儀社や病院から遺体を大量に買い入れた後、その骨を加工し、医療材料として全国の病院の骨科に、転売していたことが明らかになった。
「遺体転売事件」が明らかになった後、多くの人は、中国各地でこれまで物議を醸して来た「人肉疑惑事件」などと関連づけ、骨を抜かれた残りの人肉が、まさか闇市場に流されたのではないかと疑っている。
「人肉」はどれほど以前から食材にされてきたのだろうか。恐ろしい想像は、どこまでも止まらない。
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