社会問題 突然ダムを放流させることの裏に利権が絡むというが

「予告なしのダム放流だった」 泣き寝入りする市民=中国海南省

2024/11/06
更新: 2024/11/06

「中国のハワイ」とも称されている中国の最南端に位置する島・海南省は10月30日、ダムの人為的放流で大洪水が発生した。

洪水がようやく引いて数日も経たないうちに、同省瓊海市(けいかい-し)では4日に再度大雨に見舞われ、多くの町はまたも水に浸かった。市内の幼稚園・小中学校は急きょ休校となった。

洪水後の海南省の町(NTD新唐人テレビより)

 

洪水後、「前回の大洪水を引き起こしたダム放流は予告なしだった」

「当局は被災状況に関する情報の封鎖を行っている」と多くの被災民は訴えている。

瓊海市で店を経営する張さんは、NTD新唐人テレビの取材に対し、「これは天災ではない。政府のせいだ」と訴えた。

「上流に位置する多くのダムが同時に放流を行った。予告なしだった。10月30日午前4時、付近の水深は2メートルに達した。店の1階は水に浸かり、100万元(約2150万円)以上の損失が発生した」

「繁華街の通り(銀海路)の店は全部水に浸かったよ。いま、被害を受けた市民は陳情をしている」と張さんは憤慨する。

 

NTD新唐人テレビの取材に応じる被災民・張さんとの電話取材の録音と被災地の様子(NTD新唐人テレビより)

 

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李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!