中国の銀行は今や、送金や預金引き出しにおいて厳しく制限を課している。
最近も、同国広東省深セン市の銀行で「20万元(約430万円)送金しようとした」一般市民の女性が、警察に通報されて、駆け付けた警察によって連行され尋問される「事件」が起きた。
「自分はただ銀行窓口で20万元送金したかっただけ。しかし、銀行は警察に通報し、自分は連行されて警察署で取り調べを受けた。お金の出所と送金目的などを聞かれたのよ!」
警察署から舞い戻った女性は銀行の入り口前で大声上げて抗議をし、その様子がSNSに投稿され、物議を醸した。
「銀行はお金がないんだよ、だから公安の力を借りて資金の流出を阻止しようとしたのではないか」と考えるユーザーは多く、「銀行にお金預けるのやめた」
「早く自分の預金を引き出さないと、いざ必要となった時、阻止されたらたまったもんじゃない」とする声も少なくない。
中国の多くの銀行は。政府の要請に応じているのが理由と主張し、「電信詐欺防止」「マネーロンダリング防止」といった名目のもと、預金者による預金の引き出しや送金を制限している。
しかし、この事態に「中国共産党がそれほど親切なわけがないだろう、実際は銀行の資金不足が原因だろう」と考える人も多い。
(銀行前で抗議する女性)
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