社会問題 どこまで冷え込む中国の不動産

海が見える人気の物件が200円余りで落札 買った後で思わぬトラブルも=山東省

2024/11/11
更新: 2024/11/11

最近、山東省威海市に住む女性は11元(約230円)で市内のオーシャンビューの分譲マンションの部屋物件を落札したそうだ。

落札されたの物件は面積が42平方メートルのリビングルーム付きの部屋が2部屋で、ベランダからは海が見える。関連トピックスは8日、中国SNSのトレンド入りし、物議を醸した。

超格安物件でも喜べない

実際、この種の超低価格競売には高額な税金や面倒な譲渡手続きなどが伴うことが多いため、一般の購入者では、たとえ激安で物件を手に入れたとしても、スムーズに物件を譲渡できなかったり、それどころか後で購入者の支払い能力を超える費用が発生するリスクもある。

人気物件から無価値物件へ?

オーシャンビュー物件といえば、かつては人気物件で販売に困ることはなかった。しかし、近年では不動産市場全体が低迷しているなか、人口減少しているのに住宅は過剰にある一部の地方都市では、例えオーシャンビュー物件であっても売れ残り、価格は大幅に下落している。

2019年に180万元(約3800万円)で購入されたある沿海都市のオーシャンビュー物件(面積100平方メートル)を例にとると、今年となっては販売価格が75万元(約1600万円)になっており、価格は今も下がり続けている。

 

イメージ画像、中国の不動産。(Photo by China Photos/Getty Images)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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