中国共産党(中共)が自国メディアに党に従うことを要求しているのは周知の事実。
世界報道自由度ランキングでは長年にわたり超低空を飛行し、投獄ジャーナリストの数が最も多い中国にも、自分たちが作った「新聞賞」たるものがある。
今月7日、中国当局は373の作品に「第34回中国新聞奨」を授与した。注目すべき点は、入賞作品はほとんどが「共産党を賛美」しているか、「その政策を宣伝する」内容のものばかりだということだ。
ちなみに、審査員は全員、中共の宣伝部門や官製メディアの出身である。
そのため、「新聞賞だなんて恥知らず!それはジャーナリズムなど関係ない「党を愛せば報われる」などとネット上では皮肉コメントが殺到している。
災害や事件でも「報道できない」
2024年時点、分かっているだけでも少なくとも112人のメディア従事者が中国で投獄されている。
中共当局は「自身にとって都合の悪いことを報じる」ジャーナリストを投獄するだけでなく、「都合の悪い情報」に対する検閲も徹底している。
一部の中国人ジャーナリストは「たとえ災害や事故であっても、報道できるものはどんどん少なくなってきた。『深セン日本人男児刺殺事件』や『北京の日本語学校児童への刺殺事件』、『上海で起きた無差別殺人事件』などの事件は報道できるはずもないと最初から諦めている」とSNSに訴えている。
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