アメリカのトランプ次期大統領は11月14日に、ロバート・ケネディ・ジュニア氏を厚生長官に指名することを発表した。
「ロバート・ケネディ・ジュニアをアメリカ厚生省(HHS)長官に指名することを喜んでお知らせします」とトランプ氏は自身のソーシャルメディア「Truth Social」に投稿した。
「すべてのアメリカ人の安全と健康を確保することは、どの政府にとっても最も重要な責務です。厚生省は、有害な化学物質、汚染物質、農薬、医薬品、食品添加物からすべての人々を守る上で重要な役割を果たします。これらの物質はアメリカにおける深刻な健康危機を引き起こしています」と声明は述べている。
トランプ氏は、ケネディ・ジュニア氏が保健機関の研究業務を再構築し、過去の黄金基準に戻すと同時に、一般市民への透明性を高めると述べた。その目的は、アメリカにおける慢性疾患患者の増加を減少させ、さらには阻止することだという。
上院がケネディ・ジュニア氏の指名を承認すれば、この元無所属大統領候補は、メディケア(主に65歳以上)やメディケイド(主に低所得者)の健康保険プログラム、食品医薬品局(FDA)、疾病管理予防センター(CDC)を管轄する大規模な省庁を率いることになる。
70歳のケネディ・ジュニア氏は、司法長官でありニューヨーク州の民主党上院議員だった故ロバート・ケネディの息子であり、1963年に暗殺された元大統領ジョン・F・ケネディの甥でもある。
ケネディ・ジュニア氏の父は1968年にロサンゼルスでの大統領選挙運動中に銃撃されて暗殺された。
ケネディ・ジュニア氏は最近、NBCニュースのインタビューで、トランプ氏が連邦保健機関の腐敗問題を「一掃」し、これらの機関を科学に基づいた政策に戻し、「アメリカを再び健康に」することを望んでいると述べた。
ケネディ・ジュニア氏は8月に大統領選への出馬を取り下げ、トランプ氏を支持することに決めた。
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