利益追究至上主義で、消費者の健康など顧みない、危険な中国産食品。
中国語の慣用句に「不干不浄,吃了没病(汚くても食べてしまえばなんともない)」というのがあるが、これは、おそらく中国人であれば人生で少なくとも一度はどこかで自分を説得する意味で、言っているはずだ。
中国産食品が危険であることは中国人でも知っていることだが、現実をどうすることもできないから、自分たちを説得するしかない。
7月に「石油混入食用油問題」が発覚した時には食の安全への不信が再燃し、一度は国民の怒りが爆発した。しかし、この問題も当局による「個別ケースでしかない」という強引な主張でピリオドを打たれた。
そこで、中国人は「信頼できる食品検査員」として、アリや犬、ネズミなどの動物に頼ることもある。
華人圏のSNSには「信頼できる食品検査員」関連の動画が多く投稿されている。これら「検査員」らは、スーパーマーケットなど「外」から購入したパンや食品には見向きもしないが、手作りのまんじゅうは食べるそうだ。
関連動画には「これから自分が食べるものをまずは犬に与えてみる、犬が食べないものは自分も食べない」という人も少なくない。
(アリの巣の入り口に置いた有名スナック菓子の辣条(スパイシースティック)」アリたちは食べるどころか、それをどけた)
(外から買ってきたものは食べない犬)
「偽牛肉」
中国のライブコマースから購入した「牛肉」がおかしい!と訴える動画が華人圏で拡散されている。
「なんじゃこりゃ! 子どもに食べさせようと思って買ったのに、こんなんじゃ食べさせられないよ」と訴える女性は、「これ湯通しした牛肉だ、手で簡単につぶせる」と言いながら、カメラの前で「牛肉」をつぶして見せた。
また、「湯通しに浸かったお湯も変な色してるよ」と言って、そばの鍋にもカメラを向けた。
視聴者に多くの謎を残したまま、動画はここで終わったが、関連動画のコメント欄には「中国あるあるだ」「今時肉も卵も偽物が出回っている」「あの国何でも偽造、食品まで偽造するなど終わってる」といった何とも言えない嘆きが広がっている。
(「偽牛肉」?)
「防腐剤漬けトマト」
スーパーマーケットから買ったという「トマト」。しかし芽が外まで生えているというのに、トマト本体は腐ってないのだという。これには動画投稿者も「このトマトはどれほどの添加剤・防腐剤・着色剤に浸かったんだろう」と嘆かずにはいられなかった。
(防腐剤漬けトマト、2024年9月20日撮影)
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