11月13日、アメリカのサンノゼ州立大学で開催された「アメリカ転換点」の講演会で、元トランスジェンダーのクロエ・コールさんが性転換手術とその影響について語った。彼女の体験談から、子供たちにとっての性転換の不可逆的な影響と、それに伴う心の傷に光を当てる。この記事では性転換手術の心理的後果と、それが子供たちにどのような影響を与えるかを掘り下げる。
コールさんは12歳で自分がトランスジェンダーであると認識し、13歳で両親にカミングアウトした。同年、彼女は思春期阻害剤を服用し、テストステロン治療を始めた。
15歳の時、彼女は両乳房切除手術を受けたが、その決断から1年も経たずに後悔するようになった。その時、彼女はまだ16歳だった。
講演で彼女は、性転換が必ずしも真の幸福をもたらさず、むしろ心身の苦痛を増すことがあると強調した。特に子供に対するトランスジェンダーの宣伝を批判し、これが子供たちの健康を損ない、貴重な子供時代を奪うと述べた。彼女は自分の体験談が広まることを望み、同じことが他の子供たちに起こるのを避けたいと願っている。
現代文化は人々を迷わせやすい
クロエ・コールさんは、現代の文化が先祖の時代とは全く異なり、自己中心的で享楽的、混乱に満ちていて、確固たる信念や支柱が欠けていると指摘した。私たちは自己中心的な理念を植え付けられているが、この脆弱な思考様式は若者たちを迷わせ、人生の本当の意味を見つけることを難しくしている。彼らは変化を受動的に待つか、人生の意味を探す過程で自分自身を傷つけてしまう。
性転換手術が青少年に与える影響
講演中、コールさんは性別不安の苦痛が現実であり、通常は抑うつや不安、人格障害を伴い、さらに幼少期のトラウマや性的虐待の経験とも深く関連していると述べた。これらの困難は彼らを混乱させ、アイデンティティと人生の意味を再構築したいという強い欲求を抱かせる。学校やインターネット上のトランスジェンダーコミュニティの中で、彼らはかつてないほどの慰めと承認を見出した。
コールさんは、不幸なことに、現代、アメリカの医療システムが親の意見を無視し、子供たちを性転換の道へと強く推進していると指摘した。
医師やセラピスト、地域のカウンセラーは、彼女の両親に圧力をかけ、虚偽の情報を並べ立て、最終的に彼女の両親は性転換治療を受け入れざるを得なくなった。
コールさんは、性転換手術の回復過程が非常に困難で、身体的な疲労だけでなく、精神的な苦痛が身体の痛みをはるかに上回ると述べた。
しかし、医師は手術による後悔や痛みについては一切触れず、コールさんの両親にはこれらの問題が起こらないと保証した。
これらの治療は非常に魅力的に見えるが、不可逆的な手術を受けた後に初めて人々は真実に気づき、最終的には変化を止める選択をすることになる。
コールさんはトランスジェンダーになることで幸福を得られると考えていたが、それは一時的な満足に過ぎなかった。コールさんは後に、未成年者として健康な器官や思春期の発達、将来の生殖能力を失うことに同意できない、医者や医療システム全体に深く裏切られたと感じている。
さらに、コールさんが性転換をやめて元の自分に戻った際、医者らはコールさんの事を無視し、自分たちの過ちに向き合うことすらしなかった。コールさんはこう語っている。「彼らにとって、私は、ただの壊れた古いおもちゃであり、すでに次のターゲットに移ってしまった」
信仰への回帰 心の解放
性転換やその後の後悔にもかかわらず、コールさんは内面的な苦痛から逃れられなかった。コールさんはこう語っている。
「私の心の奥には、まだ空虚感があり、解決されていない問題がいくつかある」また、「私は生まれながらに罪を背負っていると思い、余生をかけて償うことで許しを得て価値を持つと考えていた。人生には苦痛以外に意味がないと思っていた」
そのため、彼女は自分の傷をより意味のある行動に変え、警告のストーリーを広めることを決意した。
しかし、コールさんが心の慰めを見つけたのは信仰だった。彼女は講演で、キリスト教徒からの無条件の受け入れと支援に感謝し、彼らのおかげで帰属感を得て目覚めへと導かれたと述べた。
彼らは彼女に自分が神の子であることを理解させ、過去の困難は今の使命を果たすためのものであり、自分の経験と知識を助けを必要とする人々と共有するためのものだと教えてくれた。彼女は「主観的現実」の束縛から解放され、自己中心を手放した後、より自由で活力に満ちた人生を迎えた。
母親 子供に早急に性転換の決定をしてほしくない
コールさんの講演後、質疑応答の時間が設けられ、多くの聴衆が熱心に質問し、彼女のシェアに感謝した。その中で特に目を引いたのは二人の華人女性だ。一人はコールさんを、彼女がよく知っている華人教会で講演するよう招待した。もう一人は華人の母親、郝晨曦さんで、彼女は自身の状況を心を開いて語った。
郝さんは悲しそうに語った。彼女の唯一の子供が最近、自分をトランスジェンダーだと称し、6年生になった今年、学校で「性転換」を行った。両親は全く知らなかった。郝さんはその事実に気づいたとき、娘と話をしたが、娘から「トランスジェンダー恐怖者」と呼ばれ、非常に心が痛んだ。
郝さんはこのことを知ったとき、非常に悲しく、全てが崩れ落ちそうに感じたと述べた。インターネットで調べまくってみたものの、Googleの最初の数ページにはトランスジェンダーを支持する意見しか見つからず、支持しない意見はほとんどなかった。
郝さんはコールさんの勇敢な発言に感謝した。以前は孤立無援で暗闇の中を手探りで進んでいるように感じていたが、このコミュニティを見つけたことで心が感謝で満たされ、郝さんは娘がコールさんの物語を聞けることを願っている。
その日、ソーシャルワーカーが郝さんの家を訪れ、娘のアイデンティティを支持し、「あなた自身が最も自分を理解している」と伝えた。これにより、郝さんは無力感を抱くことになった。郝さんは娘を私立学校に転校させたが、教師から通報され、娘の性同一性を認めないことは「暴力」と見なされた。
郝さんは娘を深く愛しているが、どのように助けるべきか迷っている。彼女は様々な方法で娘とコミュニケーションを取り、親が無条件に愛し支えていることを理解してもらいたいと願っている。
しかし、娘が成人した後に性転換について十分に理解した上で決定を下すことを望んでいる。現在、郝さんは娘がアイデンティティに関連する問題を探求するのを助けるために適切な心理カウンセラーを探している。
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