この1週間に、中国本土で凶悪な傷害事件が相次いで発生し、社会全体や学校にも影響を及ぼし、少なくとも百人以上が死傷し、国内外を驚かせている。中国社会の激しい怒りの原因は、何だろうか?
上海の弁護士、張総総氏は、「このようなニュースを見るたびに心が痛む。凶悪事件が頻繁に発生しているが、誰が、一般市民の怒りを和らげることができるのあろうか?」と述べている。
珠海での無差別殺傷事件の後、中国の殺傷事件は、学校にも広がった。11月17日、広東工業大学の寮エリアで、1人の男性が背中を刺されて倒れ、周囲や階段には血痕があり、事件の原因はまだ不明だ。
11月16日、江蘇省宜興市の無錫工芸職業技術学院で重大な刺傷事件が発生し、少なくとも8人が死亡、17人が負傷した。
公式の報告によると、容疑者は卒業証書を取得できず、インターンシップの報酬に不満を抱き、刃物で他人を傷つけたとしている。しかし、事情を知る人々は、「大紀元」に対し、当局が真実を隠しており、実際には4人の共犯者がいて、学校の入口から食堂まで走り抜けて、人を見かけると刺していたと明かした。
彼らの犯行の動機は、学校が割り当てたインターンシップ先が賃金を搾取しており、毎日十数時間働かされ、退職時にお金を引かれることが、最終的に彼らを極端な行動に走らせたということだ。地元の噂によれば、現在も2人の容疑者が逃走中だ。
「靖遠開講」のホスト、唐靖遠氏は次のように述べている。「二つの大事件を見てみると、それらは経済と直接的に関連していることがわかる。経済の悪化は、明らかに社会全体の矛盾を引き起こす触媒となっている。広東省と江蘇省がこのような状況にあるため、他の地域の状況も容易に想像できる」
今年3月以降、江西省、蘇州市、雲南省、山東省などで相次いで刃物による殺傷事件が発生し、子供が傷害を受ける悲劇も見られた。
大紀元のコラムニスト、王赫氏は「これは中国全体の道徳と倫理の崩壊、そして社会の基本制度の極端な悪化を反映している。一般市民は声を上げることも、権利を守ることも、感情を発散することもできず、最終的には社会に対する報復を選ばざるを得なくなっている。その結果、社会は非常に悪化し、恐ろしい状況に陥っている」と指摘している。
最近、中国国内の複数の学者が当局に反省を促す記事を発表したが、これらの記事はすぐに削除された。
分析によると、凶悪事件が頻発するにつれ、中国共産党はこれらの事件が導火線となり、最終的に政権を危うくするのではないかと懸念している。
唐靖遠氏は次のように強調している。
「これらの人々が理性を失い、極端に歪んだ行動で、社会に報復を始めると、社会の矛盾が激化し、さらには爆発を引き起こす可能性がある。疑いなく、これは、中国共産党の統治基盤を揺るがすことになるだろう」
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