日本政府観光局が20日発表した10月の訪日外国人観光客数は331万2千人に達し、過去最高だった7月の329万2602人を上回り、月間記録を更新した。また、1~10月までの累計訪日外客数は3019万2600人に達し、統計が開始された1964年以来、最速で累計3千万人を突破した。
10月は紅葉シーズンを迎え、各市場で訪日需要が高まった。特に中国、シンガポール、米国などで訪日外客数の増加が牽引した。
国別で見ると、韓国は73万2100人で最多。地方路線の増便や祝日が需要を押し上げた
中国では、10月1~7日までの大型連休などの影響で58万2800人と、2位になっている。
台湾では、10月には台風18号と台風21号の影響による航空便の欠航が一部発生したものの、地方路線やチャーター便の増便、国慶節による需要増加が訪日者数を支え、10月として過去最高を記録した。
米国からの訪日外客数は27万8500人に達し、前年同月比で31.5%増加した。10月として過去最高を記録した。
2024年1~10月までの累計では、23の市場のうち、10月には台湾、フィリピン、インド、米国、カナダ、スペインが過去最高を記録した。豪州、メキシコ、ドイツ、イタリア、中東地域は9月時点で過去最高を更新した。
これらの市場の訪日外客数の増加は、各地域での航空便の増便や日本の観光地へのアクセス向上によるものであり、日本国内の観光業界にとって重要な追い風となっていると考えられる。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。