【閲覧注意】本記事には、残虐な映像や画像があります。ご注意ください。
近頃、中国各地で社会報復をはじめとする各種凶悪事件が頻発している。
11日に起きた広東省珠海市で起きた暴走車による無差別殺傷事件では公式発表で35人が死亡し、数十人が負傷したとされるが、最新の情報では死亡者数は65人を超えている可能性がある。
16日に江蘇省無錫市の大学で起きた無差別刃傷事件では少なくとも8人が死亡、17人が負傷した。
19日に湖南省常徳市の小学校の前で起きた自動車による故意的な殺傷事件では多くの小学生が死傷した。
珠海の事件後、習政権は類似事件の再発防止のため、失業したり精神的なバランスを崩したりした人の調査と監視強化を指示している。
そうしたなか、22日には1日のうちに少なくとも3件「暴走車」事件が起きたことが現地民によるSNS投稿で明らかになった。
広東省 佛山市
11月22日、朝の通勤・通学ラッシュにあたる午前7時45分ごろ、広東省の佛山市の交差点で、赤信号を無視した自動車が横断歩道に突っ込み、歩行者や電動バイクに乗っていた市民を立て続けに轢いた後、猛スピードで走り去った。
目撃者によれば、暴走車は赤信号に入る前から、すでに別の車と衝突していたという。その後、赤信号を無視して横断歩道付近で通行人と通行車両を轢き続けた後、そのまま走り去り、最終的に別の交差点で他の自動車に衝突してようやく停止した。停車理由は車が深刻な損傷を受けたためと思われるという。
「現場は血だらけで、被害者の中には頭に深刻な傷を負った者もいて、『間違いなく助からないだろう』」とその目撃者は振り返った。
また、別の目撃者は、「暴走車は人を轢いた後も走り続けていた。あれはどう見ても故意に人を轢いているようにしか思えない」と話す。
(暴走車が市民をはねる事件、2024年11月22日、広東省 佛山市)
江蘇省 揚州市
同日夜、江蘇省、揚州市の横断歩道でも、大勢の暴走車に轢かれる事件が起きた。
目撃者によれば、「少なくとも5人は轢かれた」という。
現場には大勢の警察が駆け付けて「安定維持」に当たっており、市民による撮影を阻止していた。
(暴走車が市民をはねる事件、2024年11月22日、江蘇省揚州市)
遼寧省 遼陽市
同日、遼寧省、遼陽市の街中でも暴走車事件が起きており、現場では暴走車に轢かれた市民が多く倒れていた。
(暴走車が市民をはねる事件、2024年11月22日、遼寧省遼陽市)
中国共産党当局が情報封鎖を行っているため、これらの「暴走車」事件がただの悲惨な事故なのか、それとも意図的な無差別殺傷なのかは今のところ不明。
それでも、近頃、あまりに立て続けに社会報復を目的とした暴走車、殺傷事件などの暴力事件が起こったため、パニックを引き起す市民も続出している。
「外に出るのが怖い」「この国は終わった」といった不安と嘆きの声がネットに広がっている。
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