トランプ次期政権の閣僚候補に爆破予告とスワッティングの脅威

2024/11/28
更新: 2024/11/28

ドナルド・トランプ米次期大統領の報道官は、複数の閣僚候補と新政権の政府関係者が爆破予告スワッティング(虚偽の緊急通報)の標的になったと発表した。FBIはこれらの脅威について緊密な調査を進行中であり、一般市民に警戒を呼びかけている。

トランプ次期大統領の報道官は11月27日、トランプの複数の閣僚候補と新政権の政府関係者がここ数時間の間に爆破予告と「スワッティング」の標的になったと発表した。「スワッティング」とは、虚偽の犯罪を通報し、大量の武装警察を特定の人物の自宅に派遣させる行為である。

トランプ氏の報道官のキャロライン・リービット氏は、これらの脅威が26日夜から27日朝にかけて発生し、法執行機関が迅速に行動してターゲットとなった人々の安全を確保したと述べた。リービット氏は脅威を受けた具体的な対象者や脅威の性質については明らかにしなかった。

フォックスニュースは情報筋の話として、CIA長官候補のジョン・ラトクリフ氏、国防長官候補のピート・ヘグセス氏、国連大使候補の共和党下院議員エリス・ステファニク氏が攻撃の標的になったと報じている。

トランプ次期大統領から環境保護庁長官に指名された元ニューヨーク州連邦下院議員のリー・ゼルディン氏は、ソーシャルメディアプラットフォームXに「今日、私と家族は自宅でパレスチナ支持をテーマにしたパイプ爆弾の脅威を受けました。私たち家族はその時、家にいませんでしたが、現在は全員無事です。事態の進展に伴い、法執行機関と協力して情報を得ています。私たちの家族、近隣住民、地域社会の安全を守るために迅速に行動してくれた地元当局に感謝します」と投稿した。

さらに、ステファニク氏とその夫、3歳の息子に、住居が爆破予告を受けたことを知らせた。

リービット氏は、これらの攻撃が「爆破予告からスワッティングまで」広がっていると述べた。

リービット氏は「トランプ大統領を模範とし、危険な脅迫や暴力行為は私たちを止めることはできない」と語った。トランプ氏はこれらの脅威についてまだコメントを出していない。

アメリカ連邦捜査局(FBI)は27日に声明を発表し、次期政権の指名者や任命者に対する複数の爆破予告と「スワッティング」事件に注目していると述べた。声明では、FBIが法執行機関と緊密に連携していることを強調し、「私たちはすべての潜在的な脅威を真剣に受け止めていて、一般市民の皆様には疑わしい状況を速やかに法執行機関に報告するよう呼びかけている」

李皓月