中国の格安航空会社「幸福航空」が長きにわたり従業員への賃金を支払っておらず、また従業員のために支払うべき社会保険料も払っていないことがわかった。
同航空会社の職員らは、SNSにその苦境を訴えており、20か月も給与もらっていない人もいるというのだ。
ほとんどの職員に対して、未払い金が発生しており、機長レベルになると未払い給料は百万元(約2千万円)を超えるという。
しかし、そんな状況下で従業員が辞職すれば、未払い給料をもらえないだけでなく、会社から制服代や訓練費用など各種名目の費用の支払いを求められてしまう。
会社に抗議するために、パイロットら一度はストライキまで敢行しており、職員らは労働監察部門にも訴えているという。
「幸福航空」の賃金未払い問題に関しては、中国メディアも取り上げ報道している。それによれば、同会社は「7月から毎月職員に対して2か月分の賃金を補償する」ことを約束する文書を出していたが、結局2千元(約4万円)を一度だけ支払った後、続きの支払いはなく、約束は守られていないという。
同企業の公式サイトによると、同社が保有する中国の国産小型旅客機「MA60(中国名・新舟60)」型機25機のほとんどが「一時的な運航停止」になっているという。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。