26日午後3時前、中国河北省張家口市(ちょうかこう-し)にあるスキー場でゴンドラが故障をし、大勢の観光客が気温マイナス19℃のなか、1時間近く高所で立ち往生する事態になった。
空中で動かなくなったゴンドラ内に閉じ込められた乗客のなかには、あまりの寒さで全身がしびれ、めまいや嘔吐、けいれんを起こす人が続出し、病院へ緊急搬送された。
「あの時は、ここで死ぬのかと思った」と後から振り返る人も。
事故発生当時は霧と突風も吹き荒れていた。天気予報ではマイナス19℃であったが、「当時の山の上の気温はマイナス15度、強風も吹いていたため、体感温度はもっと低かった」と被害に遭った観光客はいう。
ゴンドラが突然動かなくなって、SOS電話をかけると、スタッフから「5分くらいで直る」と当初言われたが、その後いくら電話かけてもSOS電話なのに通じなかったと一部被害を受けた乗客は中国メディアに訴えた。
別の不運な乗客によれば、「閉じ込められた後、発熱してる。スキー場から故障原因に関する説明は受けていない」という。
今回被害を受けた観光客に対しては、スキー場から補償として600元(約1.2万円)相当の1日券を渡されるそうだ。
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