中国 「自動駐車モード」だったのに、いきなり「暴走モード」に?

「自動駐車モード」中の中国産EV数百台が衝突 「システムに不具合」 

2024/12/03
更新: 2024/12/03

 

中国製EVの事故や炎上ケースが多発しており、「中国製EVに乗るのは命がけで」というのが定番の皮肉として定着しつつある。

9月、中国の新興EV「理想汽車(リ・オート)」のSUVが危うく事故を起こしそうになるハプニングが発生した。なんと、「自動駐車モード」中に突然、車道に飛び出して往来車両と衝突しそうになったのだ。

 

「自動駐車モード」中だったのに突然道路に飛び出した中国産EV「理想L9」(現場の監視カメラ映像)

 

10月にも中国公認の「愛国ハイテク企業ファーウェイ」のEV「問界(AITO)」は、「自動駐車モード」中にトラックを追尾し、車体を擦りながらも強引に駐車していた「問界」の姿が駐車場の監視カメラに記録されていた。「執念」の駐車の一部始終を、すぐそばで目撃したタクシー運転手は「あきれ顔」だった。

相次ぐ中国産EVの故障や事故。画像(左)は、「自動運転モード」で走行中に突然ダウンするファーウェイ「問界(AITO)M7」のシステム。画像(右)は「自動駐車モード」中にトラックに追尾し、擦りながらも強引に駐車する中国産EV、ファーウェイ「問界」(SNS投稿動画よりスクリーンショット)
 

 

それが11月になると、中国スマートフォン・家電大手の「シャオミ(小米科技)」のEV「SU7」の「自動駐車スステム」にも大規模な不具合が生じたことがわかった。

「11月14~15日にかけて、70人以上のシャオミSU7の自動駐車機能が故障し、駐車過程で壁や柱などに衝突した」と複数の中国メディアが報じているが、ネット情報ではその数はゆうに70を超えている。

「自動駐車モード中に車をぶつけてくれた! 車体に傷がついたぞ、どうしてくれる!」と中国のネット上には、メーカーにクレームするSU7所有者の声に溢れており、その数は少なくとも数百台とされる。

この件について、シャオミ側は「システムにバグ(不具合)が生じた」と認めており、修理費用を負担するという。

これについて、ネット上では「不具合が発生したのは自動運転システムじゃなくて、自動駐車システムで良かったじゃないか」といった皮肉の声も上がっており、自動化技術の安全性を懸念する声が広がっている。

 

自動駐車モード中に壁や柱に衝突した「シャオミSU7」の所有者たちによるSNS投稿(ネットより)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!