「臓器の略奪行為を変えるきっかけになることを願う」観客に衝撃 ドキュメンタリー映画 「国家の臓器」(StateOrgans)が公開

2024/12/02
更新: 2024/12/02

11月28日、ドキュメンタリー映画『国家の臓器』が山口県岩国市の岩国福祉会館で上映された。上映後、カナダの人権弁護士デイビッド・マタス氏が講演を行い、観客からの質問にその場で回答した。多くの観客は、観賞後に心が非常に重く、中共による生きている人からの臓器摘出行為に衝撃を受け、より多くの人々がこの事実を知ることを望んでいると述べた。                                                                       

 中国は現在、世界第2位の臓器移植大国となっている。しかし中国において、これほど多くの臓器がいったいどこから来ているのかは明らかとなっていない。

しかし数々の調査から、中国ではドナーが需要に従って随意に選ばれ、生きたまま臓器を収奪され殺されている事が判明している。そして臓器は今現在も高い値段で取り引きされ、現在も犠牲者は増え続けている。

臓器収奪の被害者は中国の伝統的気功、法輪功の学習者、ウイグル人地下教会信者等であることが分かっている。これほどの非人道的な犯罪であるが、メディアではほとんど取りあげられていないため、この事実を知らない人も多くいる。

アメリカでは、今年、下院でこの問題に関わるものを罰する法案が可決され、欧州議会では、2 度目の決議案が採択されている。また台湾、イスラエル、イタリア、スペインでは、既に渡航移植を抑止するための法律が制定されている。しかし、日本では、法律制定はもちろんのこと、この問題について知っている人が多くない状況で、臓器移植のために中国へ渡航する人もいる。

主催者である岩国市議会議員の石本崇は、視聴後に非常に衝撃を受け、「生きた人からの臓器摘出の状況が確かに目撃者の証言から感じ取ることができ、深く理解することができたとコメントした。

また、日本政府にこの問題に関心を持たせる方法について話す中で、石本氏は次のように指摘した。「まず、地方議員同士の連携を強化し、大きな声で国会議員に強い要望を伝えるべきだと思います。しかしその前に、地方議員間の緊密な協力を築く必要があります」

         写真左:石本氏、写真右:マタス氏 (大紀元)

山崎珠江氏は、映像を見た後、非常に重い気持ちになったと述べ、涙声で「これほど詳細で証言に満ちた情報をやっと知ることができました。以前は大まかな状況を聞いたことがあるだけでしたが、今はこれらの深刻な事実が私の心に深く響きました。視聴後、言葉を失い、これは非常に非人道的な行為だと強く感じました」とショックを受けていた様子だった。

山崎氏は続けて、「私たち一人一人がこの真実を周りの人々に伝え、最終的にはこの恐ろしい臓器の略奪行為を変えるきっかけになることを願っています」とコメントした。

山崎氏 (大紀元)

               

神社の神職である稲田知香子氏は「国家の臓器」を見た後、次のように語った。「私は非常に驚いています。生きている人から臓器が収奪され、さらにそれが国家の産業の一つになっていることは、もっと多くの人にこの事実を知ってもらう必要があります」

藤元紀子さんは、「心が非常に重いです。生きた人が臓器を摘出されている問題を解決するためには、重い心を奮いたたせ世界で解決することが必要です」と述べた。

藤本氏 (大紀元)

                                                          

カナダの人権弁護士デイビッド・マタス氏は中共による臓器略奪の事実に注目するよう呼びかけている。マタス氏の日本訪問は10回目となり、講演の中で「これは非常に見る価値のある映像です」と指摘した。

長年にわたり、中共は大規模に生体臓器摘出の悪行を行っており、多くの人々の臓器が略奪されている。中共は私たちの調査に対して否定し、妨害を試みているが、私たちの疑問に対して有効な反論を示すことができていない。大量の確かな証拠を前に、中共はもはやこの事実を否定することができなくなっている。

マタス氏は、中共による生体臓器摘出問題に長年取り組んできた中で、多くの難題が存在すると述べた。「例えば、これは中国国内で起こっていることなので、真実を伝えても、多くの人々は私たちが言っている事実を信じようとしないのです」

「もう一つの問題は、中共が握る政治的および経済的権力が、確かに多くの国々が利害の対立から効果的に対応できない状況を生んでいるということです。これは疑う余地のない事実です」

マタス氏は講演の中で、「生きている人の臓器摘出を止めるためには、すべての人が認識を高め、行動においてもさらに声を上げる必要がある」と指摘した。彼は最後に日本政府に対し、「日本人が中国による臓器収奪の共犯者にならないように、日本は関連する法律の制定を推進すべきであり、これは日本の責任である」と呼びかけた。

 写真左:石本氏、中央:稲田氏、右:マタス氏 (大紀元)

                      

映画が終わった後、多くの観客が中共による臓器の生体摘出に反対する請願書に署名し、自らの声を表明した。

ドキュメンタリー『国家の臓器』は多くの国際的な賞を受賞し、被害者の家族、現場で臓器を摘出した医師、目撃した警察官などの証言、映画で示された国際調査団が持つ証拠をもとに、中共による生体臓器摘出の犯罪を再び暴露した。

エポックタイムズ記者。大学では地理学を専攻。主に日本の時事について執筆しています!