大阪の民宿で波紋、中国人観光客のマナーに批判の声

2024/12/04
更新: 2024/12/04

大阪の民宿で、中国人観光客5人が3日間滞在した後に残した大量のゴミが、日本と中国のSNSで議論を巻き起こしている。

民宿が「惨状」に

11月23日、日本のネットユーザー@roketdan2がXに動画を投稿し、11月18~21日にかけて、中国人観光客5人が大阪の民宿「白樺の宿-睦月」を散らかし放題にしたと述べた。

動画には、食べ残しの弁当容器や飲み物のパッケージがテーブルを埋め尽くし、バスルームの床にはタオルが散乱している。さらに、ソファや椅子の上には使用済みのティッシュが放置されている様子が映っている。

動画の中のAirbnbの予約情報によれば、中国人の「Wang Yu」という大人5人の中国人客が3日間この家を予約したという。

日本では、民宿の利用者は退去時に部屋を清掃し、元の状態に戻すことが求められる。また、日本のゴミ分別ルールは非常に厳格だ。常識では観光客は海外旅行の際、地元の慣習を尊重する。

被害の影響

現時点で、この民宿は複数の旅行予約プラットフォームで一時的に予約不可となっている。Booking.comによると、この民宿の1泊料金は約400ドル(約6万円)。

民宿の清掃費用は通常5千~1万5千円とされる。持ち主には部屋の清掃料金を独自に設定する権利があるが、今回の客に対してどの程度の請求が行われたかは不明だ。

しかし散らかされた状態から見れば、民宿の運営にも深刻な影響を与えている。複数の旅行予約プラットフォームで、同施設の予約は一時的に停止されていることが確認された。

なお、旅行予約サイト「Booking.com」には、一泊の料金が約400ドルと記載されている。

SNSでの反応

この投稿はXで360万回以上再生され、日本と中国のネットユーザーから多くの反応が寄せられている。

日本人はなぜ中国人観光客がこのような混乱を残したのか理解が難しいと感じているが、中国のネットユーザーも同胞たちの道徳、マナーに反する行動に当惑し不満を抱いている。

日本のネットユーザーからは、「5人の無責任な行動のせいで、中国全体のイメージが悪くなる」といったコメントが寄せられた。

中国のネットユーザーからも、「このような不徳な行動は中国国内でも許されない。彼らは責任を取り、賠償すべきだ」といった批判が見られた。

さらに、日本の民宿オーナーからは「次回から中国人客を受け入れない」との声や、「外国人客には日本人の10倍の料金を課すべきだ」との意見もあった。

背景にある道徳の問題

一部の日本のユーザーは「差別は悪いことだが、明確な区別は必要だ。真剣に考えさせられる動画だ」との冷静な意見を投稿した。一方、中国のユーザーからは「こんなことを見ると、怒りというより悲しい気持ちになる。しかし、一部の中国人の日常生活では、これは驚くべきことではない……」とメッセージを残した。

近年、中国人観光客の不徳な行動は海外でたびたび報道されており、中国国内でも批判が高まっている。専門家の中には「中国共産党が伝統文化を破壊し、党文化に置き換えたことが、このような現象の根底にある原因だ」と指摘する声もある。

今回の騒動は、観光マナーや文化理解の重要性を改めて浮き彫りにした出来事といえる。

林燕