アメリカの制裁を恐れる中共 法輪功に対する秘密の越境弾圧命令

2024/12/14
更新: 2024/12/14

最近明らかになった中共(中国共産党)の内部文書によれば、中共は国際社会、特にアメリカからの潜在的な制裁を避けるため、法輪功とその関連組織に対する秘密の越境弾圧を一層強化している。この計画は国家安全部のトップである陳一新によって提案され、法輪功に対する国際的な非難を避けつつ、中共の影響力を拡大しようとするものである。

最新の中共の機密情報によれば、国家安全部のトップである陳一新が越境弾圧計画を提案した後、警察部門の公安部は海外のスパイネットワークを稼働させ、法輪功、神韻、大紀元などへの攻撃を強化している。

また、公安内部の情報筋によれば、陳一新は法輪功を標的に選んだ。国家安全部内ではこの方針に対する意見は分かれているが、同様の手法は他の反中共組織にも適用されると考えられる。

アメリカの制裁を恐れ、中共は海外の法輪功への攻撃を強化するよう密命

12月11日、「法輪功迫害を追跡調査する国際組織」略称「追査国際」は特別報告を発表し、中共の最新の機密情報を公開した。

関連情報によれば、中共の警察トップである王小洪公安部長が主催したビデオ会議で、海外の法輪功に対する弾圧を強化するための複数の内部通知があり、すでに中共の省庁レベルで実行が始まっている。会議で言及した弾圧強化計画は主に以下の5点である。

1.中共がアメリカに配置したすべての特別情報員(中共のスパイ)と情報提供者を動員し、あらゆる手段を尽くして次期大統領であるトランプ陣営の中核メンバーに接近し、トランプ氏の中共に対するリアルな態度や、トランプ政権が中国に対して準備しているすべての可能な制裁措置を早急に明らかにすること。

2.反法輪功への支援を強化し、中共の各部門はより多くの資源や情報、写真、ビデオを提供できるようにする。ただし、個人情報の取り扱いには注意し、中共のスパイ部門による計画であることが明らかにならないようにする。「寄付」などの手段を通じて資金援助を行い、中国国内外で法輪功に詳しい世論工作員(いわゆる五毛党)を選んで支援に参加させ、法輪功がアメリカの法律に違反し、アメリカ政府を無視しているという「罪状」を常に作り出す。このような「世論」を形成することで、アメリカ政府および関連機関に法輪功への支持を中断させ、最終的にはアメリカが法輪功を「取り締まる」という目標を達成する。

3.神韻、大紀元、法輪功に関連する「重要人物」と「標的人物」への攻撃や中傷を強化する。特別情報員や新たな対外宣伝リソースを動員し、海外での攻撃活動に参加させ、法輪功団体の内部関係を混乱させ、分裂を促進する。具体的な内容は各地のスパイ要員やスパイ機関が自由に展開できるが、互いに矛盾しないように注意が必要である。

4.中共はすべての潜伏要員(中共のスパイ)を動員し、海外の法輪功学習者に対する「脱輪」(法輪功から離脱し、修煉を放棄すること)計画を実行する。華人商工会を通じて救助基金を設立し、「背景がクリーン」な第三者を介して、すべての「離脱」者に援助を提供し、経済的支援を含めて「離脱」の成功率を高めることを目指す。さらに、すべての「離脱」者を利用して、法輪功内部の様々な「闇」を「暴露」させる方針である。

5.高級特別情報員(中共の上級スパイ)を動員し、選ばれた法輪功および大紀元の上層部に対して「攻略作戦」を実施する。1〜2名の「高級」法輪功学習者を懐柔し「転向」させ、決定的な時期に裏切らせ、法輪功とその支持者であるアメリカの官員に「致命的な一撃」を与える計画である。

この計画は中共中央政法委員会の委員で国家安全部部長の陳一新から発案されており、すでに中共最高指導部の支持を得て、国家安全部と公安部が協力して取り組んでいる。

中共の高層部はアメリカの制裁を非常に恐れており、法輪功が中共高層部の重大な犯罪に関する証拠を持っているとしている。これが、中共高層部が海外の大紀元や神韻などの重要人物に対する攻撃を強化する主な理由であり、最終的な攻撃のターゲットは法輪功の創始者に向けられるようだ。

大紀元独占ニュース 陳一新の法輪功弾圧介入、国家安全部内部での反発

大紀元は最近、中共公安内部からの内部告発を受け、これが「追査国際」が公開した情報に関連すると報告している。公安内部の告発者である安明(仮名)氏は、中共国家安全部内に法輪功を専門に扱う秘密の部門が存在し、最近彼と接触があったと明らかにした。その部門関係者の話では、国家安全部の新しいトップに就任した陳一新が法輪功を標的に選んだのは、主に権力と利益の争いに起因するが、国家安全部内部では意見の相違が生じている。

もともと国家安全部は閑散としていたが、陳一新が就任してからは、権力を争うためにあらゆる手段を考え始めた。中国国内でスパイや特務を逮捕し、「反スパイ法」を制定し、さらに金融や経済にも手を出す。部下たちは忙しくて大変であるが、結局すべてが混乱し、何の利益も得られない。

安明氏は、陳一新が中国国内で何をしても政法委員会と公安によって抑え込まれ、成果が得られないことに気づき、戦略を変更し、海外の目標を狙うことを決定すると述べた。

「中共はここ数年、大量のスパイと情報提供者を海外に派遣し、毎年巨額の資金を費やしている。陳一新は法輪功攻撃の機会を利用し、海外のスパイを手下に取り込み、経費の支出をコントロールしようとしている。これは強力な部隊と巨額の財産を掌握することに等しい。中共内部で権力と利益を争う官僚にとって非常に価値がある。これが陳一新が法輪功を攻撃する最も重要な理由である」と安明氏は語る。

安明氏は、「中共官僚の行動の本質は権力と利益の争いであり、表向きには必ず立派な理由を見つける」と述べている。

陳一新はこの機会を利用し、他の部門が法輪功内部に潜入させたスパイを動員し、対外宣伝部門にも協力を求めた。彼は権力を一歩一歩掌握しようとしている。

安明氏は法輪功以外の反中共勢力にも警告する。「中共の手法は、他の反中共組織にも使われるであろう。また、アメリカ社会にも破壊工作を仕掛けるであろう。中共は常にトラブルや衝突を生み出し、海外のスパイ組織の統合と管理を強化する。したがって、今後海外の情勢はさらに混乱し危険になるだろう。くれぐれも慎重に注意してほしい」

以前、中共公安内部の情報筋が大紀元に語ったところによると、中共の法輪功と神韻への攻撃は、組織的かつ完全な計画で、公安部と国家安全部がすべての段階で裏で操作し、密謀している。この計画は新任の国家安全部部長、陳一新から始まったと言われている。

寧海鐘
中国語大紀元の記者。