12月18日午前11時、スペースワン社は和歌山県串本町のスペースポート紀伊から「カイロス2号機」を打ち上げた。打ち上げ3分後にロケットの1段目と2段目が分離したものの、午前11時15分にスペースワン社はミッション達成困難と判断し、飛行中断措置を行ったことを発表した。
カイロス2号機は、全長約18メートル、重さ約23トンの小型ロケットで、5基の人工衛星を搭載していた。この打ち上げは、日本初の民間企業単独での軌道への人工衛星投入を目指すものだった。
当初、打ち上げは12月14日に予定されていたが、強風のため2度延期された。3月の初号機打ち上げ時も発射直後に異常を感知し、飛行中断措置として自ら爆発していた。
スペースワン社は午後2時に会見を開き、詳しい判断理由について説明する予定。この失敗により、国内初の民間企業単独での軌道への人工衛星投入は再び先送りとなった。
スペースワン社は、2020年代中に年間20回の打ち上げ実施を目指しており、今回の失敗が今後の計画にどのような影響を与えるか注目される。
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