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9月下旬、中国四川省にある5か所の違法屠殺場で密かにさばかれた病死した豚の「検疫を受けていない不安全な豚肉」が大量に市場に流入したことがわかった。中国メディア「新京報」が報じた。
これら違法屠殺場に潜入取材した「新京報」記者によれば、屠殺場内は悪臭と刺激臭が充満しているだけでなく、豚の内臓もあちこちに落ちており、地面は汚水だらけだった。また、検疫を担当し、豚肉の安全の門番を務める正式な獣医師の姿もない。
これら屠殺場のなかには、今年2月末に 差し押さえられ(閉鎖)たのに1か月足らずで操業を再開するところもあり、「復活後」は引き続き違法な経営を行っているという。
関連報道が世論の注目を集めると、現地当局は17日に通告を出し、「問題の屠殺場5か所を閉鎖、関連部門に是正作業を命じた」と伝えた。
以前、どうやって「復活」したのか、その復活の秘密についてはまだ不明だ。今回も、以前のように「復活」するのだろうか。
根源は「道徳低下」
中国の食品安全の問題について、時事評論家の李沐陽氏は次のように指摘する。
「中国共産党統治下の今の中国では、人々は利益を最大化するためであれば、もはや手段を選ばなくなった。『自分が食べなきゃいい、他人のことは知らん』と考える人があまりに多いから、その結果、互いに傷つけ合っている」
「劣悪な厨房環境のほか、いまの中国人の食卓には、『地溝油(下水道の廃油を集めて原料にした油)』や『煤制油(石油用のタンクローリーで運ばれた食用油)』、『死体油(人や動物の死体を原料につくられた油)』が並べられている。これはもう人間界とは言えない、地獄と同じだ」
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