北海道の2024年11月の輸出額は、前年同月比30.8%増の406億7500万円となり、6か月連続のプラスを記録した。
輸出では鉄鋼、石油製品などが減少したものの、再輸出品(日本から輸出する外国産貨物)、魚介類・同調整品、一般機械などが増加した。
一方、輸入額は、前年同月比26.1%減の1289億9千万円で、7か月連続のマイナスとなった。原油・粗油、石炭、魚介類・同調整品などの輸入額が減少し、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は883億1500万円の赤字となっている。
北海道の食品輸出においては、輸出額は、2018年(平成30年)から2022年(令和4年)の5 年間に約1.3倍に増加した。食品輸出の中では水産物が大きな割合を占めていることから、魚介類の輸出増加は重要な要素となっている。
北海道の食品輸出、特に水産物輸出においてはホタテガイが中心的な役割を果たしているが、特定の国・地域への依存度が高く、輸出先の多様化や新たな市場開拓が課題となっている。
2023年8月には福島原発が処理水の海洋放出を行った後、中国は日本の水産物の輸入停止を公式に発表し、日本の水産業は打撃を受けた。これに対し、在日米軍は打撃を受けた日本の水産事業者を支えようと、水産物業者から日本産ホタテガイを購入した。
今年9月に中国政府は日本産水産物に対する禁輸措置を段階的に解除することを発表したが、日本政府はこれまで輸出が多かったホタテガイなどについて、新たな輸出先の開拓や販路拡大に注力している。
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