25日クリスマスに、日本を巡回公演中の神韻芸術団が、愛知県芸術劇場で昼と夜の2公演を行った。米ニューヨークを拠点とする中国古典舞踊の最高峰・神韻芸術団は、中国で失われた伝統文化の復興を掲げ、世界各国の劇場で上演している。
神韻の公演では、古典舞踊や独唱など約20の演目を披露。唐代宮廷の宮女の優雅なふるまい、三国志や水滸伝の武人たちの武勇伝、そして後世に受け継がれる老荘思想の知恵。中国古典舞踊と最新のテクノロジーを組み合わせた「視覚の饗宴」は観客の心を震わし、至高の体験を届ける。
「回転技、体の柔らかさ、全て素晴らしい」親子 3人で鑑賞
この日親子3人で神韻の公演を鑑賞した、不動産会社の経営者である渡辺健太郎さんは、「あの回転技、体の柔らかさ、もう全てにおいて素晴らしいと思います」と、神韻アーティストの舞踊レベルを賞賛した。
中国楽器・二胡の独奏も心に響いたという。「一番感動したのは、演目もさることながら、二胡の演奏ですね。すごく感動しました」と喜びを語った。
神韻芸術団は、共産主義以前の中国の伝統文化を復興させることを使命としている。渡辺さんは、「今の中国政権、共産党の政治体制は好きではないが、中国というところは大好き」だと語った。
渡辺健太郎さんの妻・渡辺千夏さんは、神韻の公演を鑑賞して非常に感動・興奮したと語り、卓越した舞踊についても「こんなこと人間ができるのって、すごい」と絶賛した。
特に感動したところは「やっぱり映像の背景とダンサーさんとのタイミングの良さ、あとは(ダンサー)全員の動きが合っているところが素晴らしい」と語った。神韻が特許を取得したデジタル背景幕がステージ後方に鮮やかな光景を映し出し、舞踊を引き立てる。
東洋と西洋の魅力を併せ持つオーケストラは、神韻の見所の 1つだ。渡辺さんの娘も、「すごくよかった」と絶賛した。
最後に、渡辺千夏さんは「見たこともないような舞台が見れますので。是非」と述べ、続けて渡辺さんの娘も「すごくいい経験をすることができたので、みなさんもぜひ見に来られてみてください」と語った。
「米ブロードウェイでいろいろ見たが、今回が一番」和菓子の製造会社社長が絶賛
日本伝統の和菓子などを製造販売している会社の経営者である小林滋弘さんは、「ニューヨークのブロードウェイでいろんなのを見たんですけど、そういうのも含めて今回が一番」だと神韻の公演を評価した。
現在、神韻は8つの同規模の芸術団を擁している。アメリカやヨーロッパをはじめ世界各国で同時に巡回公演を行ない、一大センセーションを起こしており、全世界で賞賛する声が相次いでいる。
アメリカの著名なブロードウェイ評論家リチャード・コネマ氏は、「これまで4千以上の舞台を評価してきましたが、今夜観た舞台に匹敵するものはありません」と評した。アカデミー賞受賞女優のケイト・ブランシェット氏は、「息を呑む美しさ。私たちと子供たちにとって素晴らしい体験でした」と絶賛している。
これまでに神韻を4回鑑賞している、頼清徳副総統(当時)は昨年、「神韻公演の内容は年を追うごとにますます洗練されている。優れたアーティストたちであり、その舞踊は非常に美しい」「多くの人に神韻を見てほしい」と総統府報道官を通じてコメントしている。
生のオーケストラについて、小林さんは「生のオーケストラが素晴らしかったですね。楽器と歌手の方、そのライブ感も素晴らしかった」と感動を語った。
神韻のデジタル背景幕についても、「リアルと仮想の世界のシンクロというか、うまく合わせていて、素晴らしい演出」と賞賛していた。
漢字の構成から見れば、音楽の「楽」の字の上に草冠をつければ、「薬」になる。昔、妙音は治療法として使われていた。科学研究でも、優美でゆっくりとした音楽が人の情緒をほぐし、呼吸を楽にし、内臓の具合を調節する作用があると判明している。
記者から「お体の方はどうですか? 変化はありますか?」と尋ねられると、小林さんは、「今ポカポカしています」と音楽の効果も実感していた。
日本の伝統文化を継承している小林さんは、神韻が再現している伝統文化についても「やはり守るべきものはきっちり守らないといけない」と強調。最後に、小林さんは「また次回もぜひ今度は別の友人を誘ってきたい」と語った。
「舞踊と色彩に感動」「美しい」名古屋大学講師が喝采
名古屋大学特別講師で、ヨーロッパセンター副所長、また生物学博士でもあるベアケマヤ・ローランドさんは、「素晴らしい。特に感動したところは、舞踊と色彩」と賞賛。
記者から最も印象に残った演目は何かを聞かれると、ローランドさんは「水袖の舞」と答え、「袖の舞はすごかった」と感嘆した。
これまで神韻の公演を3回観ているという鈴木幸代さんも、「素晴らしいです。3回目なんですけど、毎回やっぱり違う」と語った。神韻は毎年、舞踊や音楽、衣裳、背景幕に至るまで、全ての内容を一新している。
忠義や献身、善良な信念といった古来の美徳が表現される神韻の公演を鑑賞して、鈴木さんは「愛する人になりたい。愛を与える人になりたいと思います」との感想を述べた。
「衣装が毎回楽しみ」「すごく練習されてる」
一級建築師で建築設計会社の社長である荻原剛史さんは、公演を鑑賞して、神韻アーティストたちは普段から相当なトレーニングをしていると感じたという。
また神韻アーティストたちの衣装について、「毎回衣装も違うんで、どういう衣装で来るのかなとか、楽しみ」と語った。
神韻の衣裳は、その作り方や色彩まで、全て伝統的な審美眼に基づいており、中国の歴代王朝の様式や天上の神々の姿から着想を得ている。
着物を着て公演を鑑賞した並木洋子さんは「素晴らしい」「日本の歌舞伎が好きなんですけど、それとはまた違った美しさもある」と語った。
また「とても踊りが綺麗で、あんなに素晴らしい踊りを作り上げるのにすごく練習もされて大変だったんだろうなって思います」と神韻アーティストたちを賞賛。最後に、「是非是非皆さんご覧になっていただきたい」と述べた。
「日常にはない体験を味わえた」伝統工芸士が感動
伝統工芸品を製造する会社の社長で、伝統工芸の職人でもある池田佳子さんは、「華やかな舞台できれい」「柔軟性、配色、衣装などがすごいきれい」と神韻の演出効果を讃えた。
「昔の神様や天女、神話とかを表現されてて、なんか日常では中々ない体験を味わえた」と感動を語った。
食品会社の社長である石田亘さんは、「こうやって来れて幸せ。皆さんも見られるとすごくいいんじゃないかなと思います」と語った。
中国本土では、中国共産党政権により禁止されているため、公演を鑑賞することはできない。石田さんは「中国では見れないが、世界であのような素晴らしいものを見れると良いのではないかと思います」と述べた。
神韻芸術団の声楽家は、難易度が非常に高いとされるベルカント唱法を取り入れ、圧倒的な声量で劇場を包み込む。不動産会社の経営者である小川仁さんは、「すごくよかったです。上手でした。素晴らしい声でしたね」と絶賛した。
2025年の世界巡回ツアーでも神韻芸術団は5大陸の200以上の都市を訪れ、共産主義以前の中国の伝統的な美しさを世界中の観客に届けている。日本では、名古屋のほか、京都や兵庫、埼玉、東京、大阪などで公演を行う予定。神韻2025日本公演のチケットはホットライン(0120-91-8487、午前10時〜午後5時)のほか、公式ホームページからも購入することができる。
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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