【閲覧注意】本記事には、残虐な映像や画像があります。ご注意ください。
11月19日午前、登校のピーク時間に湖南省にある小学校の校門前で、暴走車が学校へ入ろうとする学生を狙って無差別にはねる「社会報復事件」が起きた。
当局は30人(うち18人は小学生)負傷と発表しているが、中国共産党当局は、災害や社会報復など社会の不安を引き起こしかねない事故や事件が起きるたびに一貫して被害情報の隠蔽を行い、過少報告する傾向があるため、今回の事件による実際の死傷者数も、公式発表をはるか上回る可能性がある。
なお、被害者の中に日本人はいない。
12月23日、現地裁判所(「常德市中級法院」)は「公共の安全を害した罪に当たる」として、運転手(黄文)に執行猶予2年がついた死刑判決を言い渡した。
事件発生からわずか1か月ほどでのスピード判決となった。
(閲覧注意、事件の瞬間)
「繰り返し」小学生集団を轢こうとする 容疑者の深い恨み
事件発生の瞬間を捉えた現場付近の監視映像によると、暴走車は学校前の道路に沿って猛スピードで走り、通学児童とその保護者を狙って轢く様子を確認できる。
車は後に衝突防止用の石の置物にぶつかるが、置物を突き飛ばしている。学校校門前へ着いた後はUターンして再度道路に戻って、小学生集団に狙いをつけて無差別に轢き飛ばしていった。
現場は地獄絵図と化し、地面には血まみれの小学生とその保護者、警備員の姿があった。
現場目撃者によれば、事件の後、当局は救急車15両出動させたが、被害者を乗せきれなかったという。
(事件直後の現場の様子と取り押さえられた容疑者)
「本当の動機」は?
運転手の黄文は車から降りた後も凶器を持って襲いかかるなどしたが、その場で取り押さえられた。
犯行動機について、判決書には「投資の失敗や家族とのあつれきなど、個人的な憂さを晴らすため」と書かれているが、ネット上では「もう1つの動機」が拡散されている。
「これこそ真相」と多くの人が信じるその「説」によれば、容疑者は事件が起きた学校に通う9歳の生徒の父親だ。容疑者の子は学校で集団いじめに遭い、睾丸をつぶされるほどの深刻な怪我を負った。しかし、学校も当局も頼りにならず、どこへ訴えても相手にされなかった。そうして父親は怒りを爆発させ、息子をいじめた生徒たちも通う学校前で社会報復を行った。
近年、中国各地でこうした大規模な凶悪事件が多発しているため、中国の司法トップは先月、国内の裁判所に対し「襲撃犯に迅速に厳罰を科すよう」指示している。
(ネット上で拡散されている「もう1つの動機」)
恨みを煽り続けた中国共産党
最近の中国国内で頻発するこうした社会報復事件には「恨み」がきっかけになるものがほとんどだ。多くの事件の犯人は誰かにいじめられた経験があるといってもよいだろう。
世界中の国々で一つや二つそうした「恨み」を抱いた経験がある人はたくさんいるだろう。ただ中国国内のように爆発し、凶行に走るケースはごくわずかだ。
中国共産党は中国人から政権を奪い取る過程で、こうした恨みを煽って、他の人間を殺させる手段を好んで使用してきた。
大紀元の社説「共産党についての九つの論評」【第二評】中国共産党はどのようになり上がったのかには次のように記されている。
(恨みを煽る)やり方は共産党の典型的な手段であり、それはいわゆる「95%対5%」の階級区別公式である。共産党は後の一連の運動でそれを十分に利用し、発展させた。95%の枠に入れば安全だが、5%の枠に落ちたら、敵として攻撃される。大多数の人はその恐怖から、自分を守るため、必死に95%に入ろうとし、他人を陥れてもかまわなかった。
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