12月26日にネットに出回った恐怖の動画が、華人圏で拡散されて物議を醸している。
映像のなかには「入院病棟」と書かれた看板のある建物の、4階窓の外に突き出たセメントの端に沿って這いながら進み、助けを求める男性の姿があった。
男は、進みながら階下の市民に向かって「助けて!殺される!」と絶えず大声で叫んでいた。
男のただならぬ様子に気づいた多くの歩行者らが、立ち止まって彼を見守り、同じ建物にいた人たちも叫び声を聞きつけたのか、窓からその様子を眺めている。
別の動画のなかにも男性の姿があったが、その時にはもう叫んでおらず、窓の外に座っていた。
男のいた建物は「中国福建省莆田市(ほでん-し)にある病院」とされており、動画の中の建物の窓は、室内にいる者が自由に開閉できるため、病院は病院でも「精神病院の入院病棟」ではないと考えられる。
ネット情報では、男はこれから(生きたまま)臓器を摘出されようとしているドナーだという。その事情を知って、不憫に思った病院関係者が彼にその事実を打ち明けたため、男はそうして窓から脱出して助けを求めたそうだ。
しかし、現時点ではこれ以上の情報は得られず、ネット情報の真偽を確かめることもできていない。
(当時の様子)
実在する「臓器バンク」
中国に「臓器バンク」が実在し、中国共産党が「臓器狩り」を行っていることは、もはや世界中が知る公然の秘密。
中国の政治組織、警察、軍隊、そして医療システムまでもが結託して協力し合い、「需要に応じて人を殺す」大規模な臓器バンクの全国的なネットワークが構築されているのだ。
また、「中国の病院がすでに臓器収奪の狩場になっている」ことも、過去に起きた無数の事件がそう語っている。
脳死したドナーのなかには「足を骨折しただけ」といったどう考えても命に関わるようなケースではなくても、入院治療中に突然「脳死」してしまうのだ。
そして元気だった若者が突然、謎の死を遂げ、その遺体は家族が見る前に、当局によって火葬されるケースも頻発している。
そのような不審すぎる「死」を合理的に説明できる理由はやはり、「臓器提供を受ける人との相性がマッチングしたからだ」と世論は信じて疑わない。
米ニューヨークに拠点をおくNGO団体「追査国際(WOIPFG)」が行った数年にわたる調査は、法輪功学習者を対象とした大規模な臓器移植産業が存在していることを突き止めている。(関連動画はこちら)
中共による臓器狩りを告発するドキュメンタリー映画「国家の臓器(国有器官)」は10月から台湾全土で上映されている。
様々な映画祭で受賞したドキュメンタリーは6年をかけて制作され、多くの直接証言を通じて、被害者やその家族の視点から、中共(中国共産党)による臓器の強制摘出の残虐行為を暴露している。
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