3日、日本を巡回公演中の神韻芸術団は、京都府にあるロームシアター京都のメインホールで公演を行った。
「至高の体験…極上の美しさ」(アカデミー賞受賞のハリウッド女優ケイト・ブランジェット氏)、「これまで4千以上の舞台を評価してきましたが、今夜観た舞台に匹敵するものはありません」(ブロードウェイの著名な評論家リチャード・コマネ氏)…全世界で著名人や芸術家、政治家など各界から絶大な称賛を浴びている神韻。
2025年も神韻芸術団は5大陸の200以上の都市を訪れ、共産主義以前の伝統美を世界中の観客に届ける予定だ。
神韻芸術団は舞踊と音楽を通して、無神論と闘争の哲学を標榜する共産主義政権下で失われかけている伝統文化を復興させることを使命としている。
「一糸乱れぬお花のような美しさ」俳優と劇団員が絶賛
OSK日本歌劇団所属の劇団員・桜乃ひとみさんは、「とても雄大な中国を感じるような公演で、色彩がすごく豊かで、見ていてとても迫力があって素敵でした」と感動を語った。
女性舞踊について「すごく一糸乱れぬお花のような美しさがあって、とても素敵で優雅だなって思った」と語り、男性舞踊については「バレエのダンサーとは違う力強さがあって、とても素敵でした」と、洗練された舞踊を称賛した。
オーケストラによるオリジナル楽曲の生演奏も神韻の公演の見どころの一つだ。繊細な音色を紡ぎ出す中国古典楽器と、壮大な西洋のオーケストラが融合した神韻の音楽は、古代文明の息吹を観客に届ける。
「すごく素敵でした。交響楽団の方たちの演奏があってこその舞台だなと思って、指揮者の方と皆さんの息もすごく合っていたし、楽器演奏の方々の思いも伝わってきて、とても素敵だったと思います」と絶賛した。
古典舞踊や舞踊劇、歌、中国楽器の独奏など、約20の短い演目から構成される神韻公演。天女による妙なる舞や、武将の躍動感あふれる戦いぶり、先哲や詩人による「道」への探求などの物語や伝説が披露される。
演目では、天から来て人になり、また天に帰るという古来の世界観が映し出される。それについて、桜乃さんは「すごく素敵な考え方だなと思いました。私たちも天から降りてきた神様の使いの一人、ちょっと解釈はいろいろあるかもしれないのですが、そう思うと自分を大切にできる気がするので、その考え方もすごく素晴らしいなと思いました」と語った。
「神韻」には「神々の舞の美しさ」という意味が込められている。
俳優の奥田萌々さんは、女性ダンサーの舞踊を鑑賞して、「それぞれのダンサーさんの技術のレベルや努力が分かり、感動しました」と感想を語った。
ダンスを習ったことのある奥田さんは、神韻の卓越した舞踊について「本当にレベルが違う」と感じたという。
神韻の全体的な演出効果についても、「映像と音とダンサーの皆様の調和が良かった」と絶賛した。
奥田さんは神韻の公演を鑑賞して、今後仕事に活かすインスピレーションを得たという。「(神韻アーティストの)ストイックさや技術を磨く努力、そして舞台全体の華やかさなどもすごく身につけたいなと思った。自分も頑張ろうと思えるインスピレーションがたくさんありました」と語った。
最後に、奥田さんは「実際足を運んで見てみるとすごく感動するとか、見て絶対良かったなって思えると思うので、是非芸術とたくさん触れ合う機会を作っていただけたらなと思います」と締めくくった。
京都にある中学校の校長である松本剛史さんは、神韻公演を家族と鑑賞。公演の内容に「圧倒されました」と語った。松本さんの娘さんも、「すごい、壮大な感じで、迫力が高かったです。すごかったです」と絶賛した。
神韻芸術団が特許を取得しているデジタル背景幕が映す光景とステージ上のダンサーの舞踊が一体となり、伝統文化の旅へ観客をいざなう。
「映像と舞台のレイヤー(画を重ねる機能)がうまくタイミングが合っているところとか、一体感になっていて、すごく飽きさせないというか、それぞれ素晴らしいものだったなと思います」
神韻は、共産主義以前の中国の伝統文化の復興を使命としている。伝統文化について、「大切だと思いますね」「そういうものは残していくべきやなと思いますね。本当に」と語った。
「伝統文化と新しいテクノロジーの融合っていうのも、一つの残し方なのかなと思いますよね」と、神韻の取り組みを讃えた。
神韻の演目には、美徳や忠義、孝行、修養、武勇などの伝統的価値観が散りばめられている。松本さんは、こうした伝統的価値観について「大事でしょうね。特に今もなんか、世の中がギスギスしてますからね」「寛容性がなくなってきてるというのはありますよね」と述べた。
造紙会社の部長である大西利也さんは、「すごく色合いとか色彩とか、また躍動を感じまして、すごい素晴らしいなと思いました」と語った。
記者から印象に残った演目について聞かれると、「西遊記のところで、大変子供の頃から見ていた西遊記をこういう形で表現するんだなと思って、結構親しみを込めて見させていただいた」
夫婦で鑑賞した、歌手の米川麻美さんは、神韻の公演を見ようと思ったきっかけについて「中国では見られない、演奏ができない、お芝居ができないということに対して、二人でそれだったら応援したいなという気持ちもあって、来たんです」と語った。
この「北京が恐れる舞台」は、中国本土では中国共産党政権により禁止されているため、中国国内にいる人々は鑑賞することはできない。
米川さんの夫は、伝統文化の復興について「絶対大事ですよね」と語り、「古いものを大切にしなかったら、新しいものも生まれないと思うのですが、今の中国の国の進め方というのは、もうちょっと納得いかないですね」と述べた。
日本では今後、京都や兵庫、埼玉、東京、大阪などで公演を行う予定。神韻2025日本公演のチケットはホットライン(0120-91-8487、午前10時〜午後5時)のほか、公式ホームページからも購入することができる。
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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