中国 5年前のパンデミックの時のようにならないか

中国で発熱患者「急増」 北京の児童病院に1千人以上の行列【動画あり】

2025/01/10
更新: 2025/01/10

現在、中国各地で発熱性の感染症が猛威を振るっている。これらの感染症について中国共産党(中共)政府はA型インフルエンザ、ヒトメタニューモウイルス(hMPV)などとしている。

しかし、感染の実態は当局の隠蔽と情報封鎖のため極めて不透明になっており、実情は、時折ネット上に流出する市民の投稿などから、その一端を伺い知るしかない。

「隠蔽体質と欺瞞」のイメージが定着してしまった当局の主張をそのまま信じる市民は少ない。民衆のなかには「本当は新型コロナかコロナの新たな株か?」と疑う声も多く上がっている。

 

(天津の児童病院)

 

大混雑の病院

北京市、天津、上海、武漢市、江蘇省、四川省など各地の病院の発熱外来は感染患者で大混雑し、診療待ちの人々が「超」長蛇の列を作っている。

北京の児童病院では、1千人以上の急患の列ができるほど大混雑している。

 

(北京の児童病院)

 

1月9日の上海の病院(上海市第一人民医院金壇医院)の救急外来の点滴室には児童から高齢者まで患者でごった返していた。毎日点滴する患者は800人を超えるという。同院救急科の丁東亮副主任によると、「2024年12月20日以降、発熱を伴う急患患者が急増している」

発熱して、病院に行ってレントゲンを撮るとレントゲンに肺が白く映っており、その患者はそのまま死亡するケースが見られる。これは「白肺」と呼ばれ、肺が重度の炎症を起こしている時に見られる現象だ。

(湖北省の病院)

中国で複数のウイルスが同時流行し、病院が超満員になっている事態について、WHO(世界保健機関)は7日、中国でここ数週間の間に急性の呼吸器感染症が増加しているが感染者の規模はこの時期に想定される範囲内だとしている。

 

(江蘇省の病院、深夜院内の様子)

 

アメリカのウイルス専門家で、中共の危機対応委員会の林曉旭博士は、「中共当局がまたも真相隠蔽し、5年前の中共ウイルス(新型コロナ)のパンデミックのような事態にならないか。国際社会はとても懸念している」と指摘している。

 

林曉旭博士(NTD新唐人テレビより)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!